プロ志望届とは?提出条件や過去申請人数/締め切りも徹底解説!

プロ志望届

プロ野球選手を目指す若き才能たちにとって、夢への大切な一歩は「プロ志望届」の提出から始まります。2004年に制度化されたこのプロセスは、選手自身がプロ入りする意志を明確にし、その夢に向かって進むための重要な手続きとなっています。

しかし、なぜこのような制度が必要とされるようになったのでしょうか?その背後には、過去に繰り返されたドラフト会議のトラブルや疑惑があります。特に1985年に発生した「KKドラフト事件」は、その後のドラフト制度に大きな影響を与えることとなりました。

そこで本記事では、プロ志望届の意義、制度導入の背景、そしてそれが現代のプロ野球界にどのような影響を及ぼしているのかを解説します。クリーンで透明性の高いドラフト会議を目指すうえで、プロ志望届の運用ルール明確化は非常に重要です。

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目次

プロ志望届とは

項目回答
提出可能選出高校3年生/大学4年生
提出不要選手社会人選手
硬式野球部に所属しない選手
提出期限ドラフト会議の2週間前まで
適用対象リーグNPB/MLB/独立リーグ

プロ野球志望届とは、野球選手がプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせるために必要な手続きの一つです。正式には「プロ野球志望届」と呼ばれ、これは選手がプロ野球への入団を希望する意思を公式に示すために提出します。

提出期限

ドラフト会議の2週間前までが提出期限です。この期限を守ることが重要で、期限内に提出することでプロ野球の各球団が選手の入団意思を正式に把握できます。

対象リーグ

提出された志望届は、日本国内のプロ野球リーグだけでなく、独立リーグやメジャーリーグを含む海外リーグにも適用されます。つまり、選手が国内外のプロ野球界でプレーする意向がある場合、この志望届が必要となります。

近年のプロ野球志望届提出人数

西暦提出人数
2019年139名
2020年215名
2021年159名
2022年154名
2023年139名

プロ志望届の提出は、毎年100名から150名の高校生が行うというのが一般的な傾向です。2023年には139名の高校生がプロ入りを目指して志望届を提出し、前年の154名からはわずかに減少しています。

特に注目すべきは、2020年のコロナ禍中に記録された215名という過去最高の提出者数です。この年は、甲子園をはじめとする多くの春季・夏季大会が中止となり、選手たちにとっては自身をアピールする機会が著しく減少しました。そこで救済策として「プロ志望高校生合同練習会」が開催され、参加するためにはプロ志望届の提出が必要とされました。これが提出者数の増加につながった背景にあります。

しかし、有力球児の中には未提出者も目立ち、彼らがどのような進路を選択するのかに注目が集まっています。

プロ志望届の導入背景

プロ志望届は、2004年から野球界において運用されています。この制度が導入された主な背景には、過去に発生したドラフト会議のトラブルが大きく影響しています。これらのトラブルを解消し、より公平性と透明性を高めるために、プロ志望届の提出が義務付けられました。

トラブル事例:1985年「KKドラフト事件」

特に有名なトラブルとして挙げられるのが、1985年の「KKドラフト事件」とも呼ばれる、桑田真澄選手の読売ジャイアンツ(巨人)入団騒動です。

桑田選手は当時高校3年生で、進路に関して大きな注目を集めていました。彼が大学進学を表明したにも関わらず、巨人は桑田選手をドラフトで指名し、そのまま入団に至りました。この出来事は、下記のような多くの疑問や疑惑を呼び起こしました。

  • 巨人と桑田選手が裏で繋がっていたのではないか?
  • 大学進学の表明は他球団の指名を回避させるための策略ではないか?

これらの疑惑については、事実ではないとされていますが、このようなトラブルが繰り返されることで、ドラフト会議の信頼性が問われることとなりました。

プロ志望届の提出要件

プロ野球志望届は、特定の選手にとって重要なステップです。具体的には、硬式野球部に所属する高校3年生と大学4年生が対象です。これらの選手は、それぞれ日本高等学校野球連盟と大学野球連盟に対して、プロ野球選手としてのキャリアを目指す意志を示すためにこの書類を提出します。

提出不要な選手

  • 社会人選手
  • 硬式野球部に所属しない選手

これらのグループは、プロ志望届の提出対象外です。ここで、疑問に思われるのが、提出不要の選手のなかで「硬式野球部に所属しない選手」でしょう。それでは次に、そのような事例をご紹介します。

2011年ドラフト7位 日ハム大嶋選手

このルールに関連し、話題となったのが、2011年に北海道日本ハムファイターズからドラフト7位で指名された大嶋の事例です。大嶋は、早稲田大学のソフトボール部に所属しており、硬式野球の経験はありませんでした。

プロ野球志望届の提出もしていなかったため、彼の指名は多くの人々を驚かせるサプライズとなりました。大嶋は、プロ野球選手としては前代未聞の経歴を持つ選手として注目を集めました。

また、大嶋選手と同様のケースの場合だと、その他にもロッテにいた飯島秀雄選手も指名されています。飯島選手は、1964年、1968年の五輪代表です。

プロ志望届まとめ

プロ志望届制度は、選手がプロ入りを希望する明確な意思を示すことを可能にし、ドラフト会議の信頼性を向上させています。過去に起きた「KKドラフト事件」のようなトラブルを教訓に、プロ野球界はよりクリーンな選手選抜方式を模索してきました。

プロ志望届はその一環として導入され、選手自身の進路選択を尊重しつつ、すべての球団が平等な条件で新たな才能を迎え入れる機会を持つことができるようになりました。

この記事を通じて、プロ志望届がどのようにプロ野球界の改革に貢献しているのかを理解し、選手と球団、そしてファンが共に公正なスポーツの世界を築くための基盤がどのように形成されているかについてご理解いただければ幸いです。

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