秋田県は、史上最多となる3度の三冠王を達成した落合博満、通算284勝を挙げた山田久志をはじめ、球史に残る名選手を輩出してきました。
現在も石川雅規、石山泰稚、石井大智、吉田輝星など、秋田県出身の選手が各球団で活躍しています。
本記事では、秋田県生まれの主なプロ野球選手と、最新の現役選手を球団別に紹介します。出身地は原則として出生地を基準とし、秋田県内の高校や大学に在籍しただけの選手は含めていません。
秋田県出身の主なプロ野球選手
タイトル、主要表彰、通算記録、国際大会での実績などをもとに、秋田県出身の代表的な選手を紹介します。
落合博満

秋田県南秋田郡若美町、現在の男鹿市出身の内野手で、ロッテ、中日、巨人、日本ハムでプレーしました。
1982年、1985年、1986年に三冠王を獲得。3度の三冠王はNPB史上最多であり、首位打者、本塁打王、打点王をそれぞれ5回獲得しています。
通算成績は2,236試合出場、2,371安打、510本塁打、1,564打点、打率.311。ベストナインを10回、パ・リーグMVPを2回受賞し、2011年には野球殿堂入りを果たしました。
監督としても中日を4度のリーグ優勝へ導き、2007年には53年ぶりの日本一を達成。選手と監督の両方で球史に名を残しています。
山田久志

秋田県能代市出身の右腕で、阪急ブレーブス一筋でプレーしました。
アンダースローから投じる速球とシンカーを武器に、NPB通算654試合へ登板。284勝166敗43セーブ、防御率3.18を記録しました。
最多勝3回、最優秀防御率2回、最高勝率4回、パ・リーグMVP3回など数多くのタイトルを獲得。1976年から1978年まで3年連続でMVPに輝き、阪急の黄金期を支えました。
アンダースロー投手としてはNPB最多の通算284勝を記録しており、2006年には野球殿堂入りを果たしています。
石川雅規

秋田県秋田市出身の左腕で、東京ヤクルトスワローズ一筋でプレーを続けています。
身長167cmと小柄ながら、抜群の制球力と緩急、テンポの良い投球で長年にわたり先発ローテーションを担当。プロ1年目の2002年から5年連続で二桁勝利を挙げました。
2002年に新人王、2008年に最優秀防御率を獲得。2026年も現役を続けており、通算勝利数は190勝に迫っています。
球速だけに頼らず打者のタイミングを外す投球スタイルで、ヤクルト球団史を代表する左腕となっています。
石井浩郎

秋田県八郎潟町出身の内野手で、近鉄、巨人、ロッテ、横浜でプレーしました。
右方向にも長打を放てる強打者として近鉄の中軸を担い、1994年には111打点で打点王を獲得。同年に一塁手部門のベストナインにも選ばれました。
通算成績は974試合出場、894安打、162本塁打、536打点、打率.289。右の長距離打者として、1990年代のパ・リーグを代表する選手の一人です。
石山泰稚

秋田県秋田市出身の右腕で、東京ヤクルトスワローズの救援陣を長く支えています。
伸びのある直球とフォークを武器に、セットアッパーとクローザーの両方を担当。2018年には71試合に登板し、35セーブ、防御率2.08を記録しました。
2021年のリーグ優勝と日本一にも貢献。役割が変わっても安定して登板を重ねる、ヤクルトの功労者です。
攝津正
秋田県秋田市出身の右腕で、福岡ソフトバンクホークス一筋でプレーしました。
プロ1年目から中継ぎとして70試合に登板し、新人王と最優秀中継ぎ投手を受賞。翌年も最優秀中継ぎに輝きました。
先発転向後の2012年には17勝5敗、防御率1.91を記録し、最多勝、最高勝率、沢村賞、ベストナインを獲得しました。
NPB通算成績は282試合登板、79勝49敗1セーブ73ホールド、防御率2.98。中継ぎと先発の両方で主要タイトルを獲得した秋田県出身の名投手です。
中嶋聡
秋田県北秋田市出身の捕手で、阪急・オリックス、西武、横浜、日本ハムでプレーしました。
強肩と安定した捕球、投手の特徴を引き出すリードで長期間一軍に在籍。1989年にゴールデングラブ賞、1995年にベストナインと最優秀バッテリー賞を受賞しました。
実働29年で通算1,550試合に出場。現役引退後はオリックスの監督を務め、2021年から2023年まで3年連続のパ・リーグ優勝、2022年には日本一へ導きました。
後藤光尊
秋田県南秋田郡八郎潟町出身の内野手で、オリックスと楽天でプレーしました。
二塁、三塁、遊撃を守れる対応力と、パンチ力のある打撃を武器にオリックスの主力として活躍しました。
NPB通算成績は1,361試合出場、1,265安打、95本塁打、476打点。内野の複数ポジションを守りながら1,000安打を達成した、秋田県出身の代表的な内野手です。
白崎浩之
秋田県岩手郡雫石町生まれ、埼玉県育ちの内野手で、DeNAとオリックスでプレーしました。
強い打球を放つ長打力と、三塁や遊撃を守れる守備力が持ち味です。2012年のドラフト1位でDeNAへ入団し、2018年途中にオリックスへ移籍しました。
2017年の日本シリーズでは、ソフトバンクのサファテから本塁打を記録。出場機会が限られる中でも、印象的な一打を残した選手です。
大友進
秋田県秋田市出身の外野手で、西武と中日でプレーしました。
俊足と広い守備範囲を武器に西武の外野陣を支え、1998年には135試合に出場して打率.269、盗塁13を記録しました。
同年にゴールデングラブ賞を受賞。主に中堅手として堅実な守備と走塁を見せ、西武のリーグ優勝に貢献しました。
鎌田祐哉
秋田県秋田市出身の右腕で、ヤクルトと楽天でプレーしました。
早稲田大学から2000年のドラフト2位でヤクルトへ入団。先発と中継ぎの両方を務め、2005年には7勝を挙げました。
NPBでは通算131試合に登板し、27勝23敗、防御率4.04を記録。台湾プロ野球でもプレーし、幅広い経験を積んだ投手です。
吉田輝星
秋田県潟上市出身の右腕で、日本ハムを経てオリックス・バファローズに所属しています。
金足農業高校時代の2018年夏の甲子園でチームを準優勝へ導き、「金農旋風」の中心選手として全国的な注目を集めました。
日本ハムでは主に先発候補として育成され、オリックス移籍後は救援投手として登板機会を増加。力強い直球を軸に、中継ぎとして新たな役割を確立しています。
進藤拓也
秋田県大仙市出身の右腕で、横浜DeNAベイスターズに所属しました。
西仙北高校、横浜商科大学、JR東日本を経て、2016年のドラフト8位でDeNAへ入団。力強い直球とスライダーを武器に、主に中継ぎとして登板しました。
2021年シーズン限りで現役を引退。引退後も社会人クラブチームでプレーや指導を続けています。
【球団別】秋田県出身の現役プロ野球選手一覧
最新のNPB登録情報をもとに、支配下登録されている秋田県出身選手を球団別にまとめました。育成選手は支配下登録の状況が頻繁に変わるため、この一覧からは除外しています。
北海道日本ハムファイターズ
最新の登録情報では、支配下登録されている秋田県出身選手はいません。
福岡ソフトバンクホークス
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 石塚綜一郎 | 捕手 | 秋田市 |
埼玉西武ライオンズ
最新の登録情報では、支配下登録されている秋田県出身選手はいません。
千葉ロッテマリーンズ
最新の登録情報では、支配下登録されている秋田県出身選手はいません。
オリックス・バファローズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 吉田輝星 | 投手 | 潟上市 |
| 杉澤龍 | 外野手 | 鹿角郡小坂町 |
吉田輝星は救援投手として登板を重ね、杉澤龍は俊足と守備力を備えた外野手として一軍定着を目指しています。
東北楽天ゴールデンイーグルス
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 伊藤樹 | 投手 | 大仙市 |
伊藤樹は仙台育英高校、早稲田大学を経てプロ入りした右腕です。
読売ジャイアンツ
最新の登録情報では、支配下登録されている秋田県出身選手はいません。
阪神タイガース
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 工藤泰成 | 投手 | 秋田県 |
| 石井大智 | 投手 | 秋田市 |
石井大智は独立リーグ出身の救援右腕として阪神のブルペンを支えています。工藤泰成も力強い直球を武器とする若手投手です。
横浜DeNAベイスターズ
最新の登録情報では、支配下登録されている秋田県出身選手はいません。
広島東洋カープ
最新の登録情報では、支配下登録されている秋田県出身選手はいません。
東京ヤクルトスワローズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 石山泰稚 | 投手 | 秋田市 |
| 石川雅規 | 投手 | 秋田市 |
ヤクルトには、長年先発陣を支える石川雅規と、救援陣の中心として活躍する石山泰稚が在籍しています。
中日ドラゴンズ
最新の登録情報では、支配下登録されている秋田県出身選手はいません。
秋田県出身のプロ野球選手ベストナイン

通算成績、タイトル、主要表彰、守備位置のバランスなどをもとに、秋田県出身の歴代ベストナインを選出しました。
| 守備位置 | 選手名 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 投手 | 山田久志 | 通算284勝。MVP3回、最多勝3回、最優秀防御率2回を獲得し、野球殿堂入り |
| 捕手 | 中嶋聡 | 実働29年で通算1,550試合出場。ベストナインとゴールデングラブ賞を受賞 |
| 一塁手 | 石井浩郎 | 通算162本塁打。1994年に111打点で打点王とベストナインを獲得 |
| 二塁手 | 後藤光尊 | 通算1,265安打。オリックスと楽天で二塁、三塁、遊撃を守った内野手 |
| 三塁手 | 落合博満 | 通算2,371安打、510本塁打。NPB史上最多となる3度の三冠王を達成 |
| 遊撃手 | 白崎浩之 | DeNAとオリックスで三塁・遊撃を守り、日本シリーズでも本塁打を記録 |
| 外野手 | 滝田政治 | 通算1,314試合出場、991安打。大映、阪急、阪神などで長く活躍 |
| 外野手 | 大友進 | 西武の外野手としてリーグ優勝に貢献し、1998年にゴールデングラブ賞を受賞 |
| 外野手 | 佐藤純一 | 近鉄で外野手としてプレーし、引退後はプロ野球審判員として1,500試合以上に出場 |
投手は通算284勝を挙げた山田久志、捕手は実働29年を記録した中嶋聡を選出しました。石川雅規、攝津正も先発投手としてベストナイン級の実績を残しています。
内野では、3度の三冠王を達成した落合博満が中心です。打点王の石井浩郎、通算1,265安打の後藤光尊を加え、長打力と安定感を兼ね備えた布陣となりました。
なお、本ベストナインは通算成績や受賞歴などを参考に、BASEBALL JOURNAL編集部による独自の基準で選出しています。
まとめ
秋田県出身のプロ野球選手では、3度の三冠王を達成した落合博満と、通算284勝を挙げた山田久志が歴代を代表する存在です。
ほかにも、沢村賞を獲得した攝津正、打点王の石井浩郎、実働29年の中嶋聡、通算1,000安打を達成した後藤光尊など、投打にわたって実績豊富な選手を輩出しています。
現役では、ヤクルトの石川雅規と石山泰稚、阪神の石井大智、オリックスの吉田輝星が一軍で活躍。伊藤樹や工藤泰成など、新たにプロ入りした若手にも注目が集まっています。
なお、所属球団や支配下・育成の区分はシーズン中にも変更されます。本記事はNPB選手一覧およびNPB公示をもとに、最新情報へ更新しています。
掲載を希望する選手や出身地に関する情報がございましたら、お問い合わせフォームからお知らせください。


