山形県は、通算221勝を挙げた皆川睦雄をはじめ、栗原健太、長谷川勇也、中野拓夢など、各時代のプロ野球界で活躍する選手を輩出してきました。
現在も中野拓夢、齋藤友貴哉、石垣勝海、武田陸玖など、山形県出身の選手が各球団でプレーしています。
本記事では、山形県生まれの主なプロ野球選手と、最新の現役選手を球団別に紹介します。出身地は原則として出生地を基準とし、山形県内の高校や大学に在籍しただけの選手は含めていません。
山形県出身の主なプロ野球選手
タイトル、主要表彰、通算記録、国際大会での実績などをもとに、山形県出身の代表的な選手を的な選手を紹介します。
中野拓夢

山形県天童市出身の内野手で、阪神タイガースの二遊間と上位打線を支えています。
プロ1年目の2021年から遊撃手として一軍に定着し、30盗塁で盗塁王を獲得。2023年からは二塁を主戦場とし、全試合に出場して阪神のリーグ優勝と日本一に貢献しました。
ゴールデングラブ賞とベストナインの受賞歴を持ち、2023年のWBCでは日本代表として世界一を経験。優れたミート力、走塁、守備範囲を備えた山形県出身の代表的な現役選手です。
齋藤友貴哉

山形県東根市出身の右腕で、阪神を経て北海道日本ハムファイターズに所属しています。
160km/hに到達する力強い直球とスライダー、フォークを武器に、主に救援投手として登板。短いイニングで打者を力で押し込む投球スタイルが特徴です。
2025年は47試合に登板して防御率1.35を記録。勝ちパターンの一角を担い、クライマックスシリーズではクローザーも務めました。
石川直也

山形県東田川郡庄内町出身の右腕で、日本ハムでプレーした後、オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブへ移籍しました。
192cmの長身から投げ下ろす直球とフォークを武器に、日本ハムではセットアッパーやクローザーとして活躍。2019年には60試合に登板し、5勝3敗5セーブ21ホールドを記録しました。
右肘のトミー・ジョン手術など複数の故障を経験しながら復帰。2026年からオイシックス新潟で再起を目指しています。
石垣勝海(旧登録名・石垣雅海)

山形県酒田市出身の内野手で、中日から千葉ロッテマリーンズへ移籍しました。
力強いスイングと複数ポジションを守れる対応力が持ち味です。三塁、遊撃、二塁、一塁、外野を経験しており、代打や守備固めにも対応できます。
2026年には登録名を「石垣雅海」から「石垣勝海」へ変更。長打力のあるユーティリティープレーヤーとして、一軍定着を目指しています。
武田陸玖

山形県天童市出身の左腕で、横浜DeNAベイスターズに所属しています。
山形中央高校時代は投手と外野手の二刀流として活躍し、高校通算31本塁打を記録。2023年のドラフト3位でDeNAへ入団しました。
プロ入り後も二刀流に挑戦しましたが、2025年に投手への専念を表明。キレのある直球とスライダー、チェンジアップを武器に、左の先発候補として成長が期待されています。
皆川睦雄
山形県米沢市出身の右腕で、1954年から1971年まで南海ホークス一筋でプレーしました。
アンダースローから投じるシンカーと優れた制球力を武器に、NPB通算759試合へ登板。221勝139敗、防御率2.42を記録しました。
1968年には31勝10敗、防御率1.61という圧倒的な成績を残し、最多勝、最優秀防御率、最高勝率、ベストナインを獲得。2011年には野球殿堂入りを果たしました。
通算221勝は山形県出身投手として最多であり、プロ野球史を代表するアンダースロー投手の一人です。
栗原健太
山形県天童市出身の内野手で、広島東洋カープと東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーしました。
広島では一塁手として中軸を担い、2008年に打率.332、23本塁打、103打点を記録。ベストナインを1回、ゴールデングラブ賞を3回受賞しました。
NPB通算成績は1,026試合出場、1,082安打、153本塁打、586打点、打率.293。北京オリンピックと2009年WBCの日本代表にも選ばれています。
長谷川勇也
山形県鶴岡市出身の外野手で、福岡ソフトバンクホークス一筋でプレーしました。
広角に打ち分ける高い打撃技術を武器に、2013年は打率.341、198安打を記録。首位打者と最多安打のタイトルを獲得し、ベストナインにも選ばれました。
NPB通算成績は1,278試合出場、1,108安打、76本塁打、434打点、打率.288。ソフトバンクの黄金期を支え、複数回の日本一を経験しました。
大泉周也
山形県山形市出身の育成外野手で、福岡ソフトバンクホークスに所属しています。
山形中央高校、日本製鉄鹿島、福島レッドホープスを経て、2023年の育成ドラフト1位で入団しました。
左打席から広角に強い打球を放つパンチ力が持ち味です。ファームで実戦経験を積みながら、支配下登録と一軍出場を目指しています。
下妻貴寛
山形県酒田市出身の捕手で、東北楽天ゴールデンイーグルスに所属しました。
酒田南高校から2012年のドラフト4位で楽天へ入団。強肩とブロッキングを生かし、控え捕手として投手陣を支えました。
現役引退後は楽天のブルペン捕手やコーチを務め、選手時代に培った経験を若手捕手や投手の育成に生かしています。
小山田健一
山形県出身の投手・外野手で、東映・日拓・日本ハムとヤクルトでプレーしました。
投手としてプロ入りした後、外野手へ転向。投手と野手の両方で一軍出場を経験した選手です。
長打力を備えた右打者として活躍し、投手経験を生かした強肩でもチームに貢献。山形県出身のプロ野球選手として後進の道を切り開きました。
会田豊彦
山形県出身の内野手・外野手で、中日ドラゴンズに所属しました。
日本大学から1967年のドラフト8位で中日へ入団。内野と外野の複数ポジションを守れる対応力を生かし、主に控え選手としてチームを支えました。
一軍では限られた出場機会の中で、代打や守備固めなど複数の役割を務めた選手です。
粟津凱士
山形県山形市出身の右腕で、埼玉西武ライオンズに所属しました。
東日本国際大学から2018年のドラフト4位で西武へ入団。シンカーなど打者の手元で動く球を使い、ゴロを打たせる投球を得意としました。
故障による手術と育成契約を経験しながら現役復帰を目指しましたが、2023年限りで現役を引退。引退後は西武のスタッフとしてチームを支えています。
【球団別】山形県出身の現役プロ野球選手一覧
最新のNPB登録情報をもとに、支配下登録されている山形県出身選手を球団別にまとめました。育成選手は支配下登録の状況が頻繁に変わるため、この一覧からは除外しています。
北海道日本ハムファイターズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 齋藤友貴哉 | 投手 | 東根市 |
齋藤友貴哉は160km/hに到達する直球を武器に、救援陣の柱として活躍しています。
福岡ソフトバンクホークス
最新の登録情報では、支配下登録されている山形県出身選手はいません。
山形市出身の大泉周也が育成選手として在籍し、支配下登録を目指しています。
埼玉西武ライオンズ
最新の登録情報では、支配下登録されている山形県出身選手はいません。
千葉ロッテマリーンズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 石垣勝海 | 内野手 | 酒田市 |
石垣勝海は中日からロッテへ移籍し、内外野を守れるユーティリティープレーヤーとして起用されています。
オリックス・バファローズ
最新の登録情報では、支配下登録されている山形県出身選手はいません。
東北楽天ゴールデンイーグルス
最新の登録情報では、支配下登録されている山形県出身選手はいません。
読売ジャイアンツ
最新の登録情報では、支配下登録されている山形県出身選手はいません。
阪神タイガース
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 中野拓夢 | 内野手 | 天童市 |
中野拓夢は二塁手として阪神の上位打線と守備を支え、盗塁王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得しています。
横浜DeNAベイスターズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 武田陸玖 | 投手 | 天童市 |
武田陸玖は二刀流への挑戦を経て投手に専念し、左の先発候補として経験を重ねています。
広島東洋カープ
最新の登録情報では、支配下登録されている山形県出身選手はいません。
東京ヤクルトスワローズ
最新の登録情報では、支配下登録されている山形県出身選手はいません。
中日ドラゴンズ
最新の登録情報では、支配下登録されている山形県出身選手はいません。
オイシックス新潟アルビレックスBC
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 石川直也 | 投手 | 東田川郡庄内町 |
石川直也は日本ハムを退団後、2026年からオイシックス新潟アルビレックスBCでプレーしています。
山形県出身のプロ野球選手ベストナイン

通算成績、タイトル、主要表彰、守備位置のバランスなどをもとに、山形県出身の歴代ベストナインを選出しました。
| 守備位置 | 選手名 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 投手 | 皆川睦雄 | 通算221勝、防御率2.42。1968年に31勝を挙げ、最多勝と最優秀防御率を獲得 |
| 捕手 | 下妻貴寛 | 楽天で控え捕手として投手陣を支え、引退後はブルペン捕手やコーチを担当 |
| 一塁手 | 栗原健太 | 通算1,082安打、153本塁打。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞3回 |
| 二塁手 | 中野拓夢 | 盗塁王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得し、阪神の日本一に貢献 |
| 三塁手 | 土佐内吉治 | 国鉄・サンケイで内野手としてプレーし、三塁を中心に一軍で出場 |
| 遊撃手 | 石垣勝海 | 中日とロッテで内外野の複数ポジションを守るユーティリティープレーヤー |
| 外野手 | 長谷川勇也 | 通算1,108安打。2013年に打率.341で首位打者と最多安打を獲得 |
| 外野手 | 小山田健一 | 東映・日拓・日本ハムとヤクルトで投手と外野手の両方を経験 |
| 外野手 | 高橋敏郎 | プロ野球黎明期に外野手としてプレーした山形県出身選手 |
投手は南海一筋で通算221勝を挙げた皆川睦雄を選出しました。1968年の31勝をはじめ、最多勝や最優秀防御率を獲得した実績は山形県出身投手の中で突出しています。
野手では、首位打者の長谷川勇也、通算153本塁打の栗原健太、盗塁王やベストナインを獲得した中野拓夢が中心です。
なお、本ベストナインは通算成績や受賞歴などを参考に、BASEBALL JOURNAL編集部による独自の基準で選出しています。
まとめ
山形県出身のプロ野球選手では、通算221勝を挙げた皆川睦雄が歴代を代表する存在です。アンダースローからのシンカーを武器に南海の黄金期を支え、野球殿堂入りも果たしています。
野手では、首位打者と最多安打を獲得した長谷川勇也、広島の中軸として通算153本塁打を記録した栗原健太が大きな実績を残しました。
現役では、阪神の中野拓夢、日本ハムの齋藤友貴哉、ロッテの石垣勝海、DeNAの武田陸玖がNPBでプレーしています。また、石川直也はオイシックス新潟、大泉周也はソフトバンクの育成選手として再起や支配下登録を目指しています。
なお、所属球団や支配下・育成の区分はシーズン中にも変更されます。本記事はNPB選手一覧およびNPB公示をもとに、最新情報へ更新しています。掲載を希望する選手や出身地に関する情報がございましたら、お問い合わせフォームからお知らせください。


