石川県は、日米通算507本塁打を放った松井秀喜や、沢村賞を獲得した小松辰雄など、球史に名を残す選手を輩出しています。
野手では、首位打者に2度輝いた角中勝也や、盗塁王を獲得した村松有人などが活躍。現役でも、奥川恭伸や山﨑颯一郎、京田陽太らが一軍で経験を重ねています。
本記事では、石川県出身のプロ野球選手を現役・OBの両方から紹介します。出生地を基準に出身市町村や代表的な実績を整理し、最後に守備経験と実績を踏まえた独自のベストナインをまとめました。
石川県出身のプロ野球選手一覧
松井秀喜|能美市出身

松井秀喜は、旧根上町、現在の能美市出身の元外野手です。星稜高校から1992年のドラフト1位で巨人に入団し、「ゴジラ」の愛称で親しまれました。
巨人では本塁打王と打点王を各3回、首位打者を1回獲得。2002年には50本塁打を放ち、リーグ優勝と日本一に貢献しました。
2003年からはヤンキースなどでプレーし、2009年のワールドシリーズで日本人初のMVPを受賞。日米通算2,643安打、507本塁打を記録し、2018年には野球殿堂入りを果たしています。
小松辰雄|志賀町出身

小松辰雄は、旧富来町、現在の羽咋郡志賀町出身の元右腕投手です。星稜高校から1977年のドラフト2位で中日に入団しました。
速球を武器に「スピードガンの申し子」と呼ばれ、1985年には17勝、防御率2.65を記録。最多勝、最優秀防御率を獲得し、沢村賞にも輝きました。
1987年にも最多勝を獲得し、中日一筋で通算122勝、50セーブを記録。先発と救援の両方で実績を残した、石川県を代表する投手です。
奥川恭伸|かほく市出身

奥川恭伸は、ヤクルトに所属するかほく市出身の右腕投手です。星稜高校のエースとして2019年夏の甲子園で準優勝し、同年のドラフト1位で入団しました。
2021年には9勝を挙げ、ヤクルトのリーグ優勝に貢献。クライマックスシリーズでは完封勝利を記録してMVPに選ばれ、日本一となったシーズンの先発陣を支えました。
その後は故障による離脱を経験しましたが、2024年に一軍で復帰勝利を記録。2026年もヤクルトの先発投手として登板を重ねています。
山﨑颯一郎|加賀市出身

山﨑颯一郎は、オリックスに所属する加賀市出身の右腕投手です。敦賀気比高校から2016年のドラフト6位で入団しました。
右肘の手術と育成契約を経て支配下登録に復帰し、先発から救援へと活躍の場を広げました。長身から投げ込む速球とフォークを武器に、試合終盤を担っています。
2023年には53試合に登板し、27ホールド、9セーブ、防御率2.08を記録。同年のWBCでは追加招集で日本代表に加わり、2026年もオリックスの救援陣を支えています。
釜田佳直|小松市出身

釜田佳直は、小松市出身の元右腕投手です。金沢高校から2011年のドラフト2位で楽天に入団しました。
高卒1年目の2012年に7勝を挙げ、先発投手として活躍。故障や手術を経験しながら復帰を重ね、2016年にも7勝を記録しました。
先発と救援の両方を経験し、2022年に現役を引退。引退後は楽天の球団スタッフとして、チームを支える立場に移っています。
北村拓己|金沢市出身
北村拓己は、金沢市出身の元内野手です。星稜高校、亜細亜大学を経て、2017年のドラフト4位で巨人に入団しました。
一塁・二塁・三塁などを守り、右の代打としても出場。2023年オフの現役ドラフトでヤクルトへ移籍し、内野の複数ポジションを担いました。
2025年限りでヤクルトを退団し、同年12月に現役引退を表明。本記事のベストナインでは、三塁での守備経験と一軍での実績を踏まえて選出しています。
山瀬慎之助|かほく市出身
山瀬慎之助は、巨人に所属するかほく市出身の捕手です。星稜高校では奥川恭伸とバッテリーを組み、2019年夏の甲子園で準優勝。同年のドラフト5位で巨人に入団しました。
強肩と素早い送球を持ち味とし、2022年に一軍デビュー。ファームで捕手として経験を積みながら、一軍でも出場機会を得てきました。
2026年も巨人でプレー。本記事のベストナインでは、捕手としての守備力と一軍での出場経験を評価しています。
田中靖洋|小松市出身
田中靖洋は、小松市出身の元右腕投手です。加賀高校から2005年の高校生ドラフト4巡目で西武に入団し、2016年からはロッテでプレーしました。
主に中継ぎとして登板し、2019年には自己最多の44試合に登板。故障や移籍を乗り越え、NPB通算209試合で10勝、22ホールド、2セーブを記録しました。
2022年に現役を引退。先発から試合終盤へつなぐ救援投手として、長年にわたりチームを支えました。
角中勝也|七尾市出身
角中勝也は、旧田鶴浜町、現在の七尾市出身の外野手です。日本航空第二高校、独立リーグの高知ファイティングドッグスを経て、2006年の大学生・社会人ドラフト7巡目でロッテに入団しました。
2012年と2016年にパ・リーグ首位打者を獲得。2016年には最多安打にも輝き、2013年のWBCには日本代表として出場しました。
独立リーグ出身選手として打撃タイトルを獲得し、ロッテの打線を長く支えた存在です。2026年には、同年シーズン限りでの現役引退を表明しています。
島内宏明|小松市出身
島内宏明は、小松市出身の元外野手です。星稜高校、明治大学を経て、2011年のドラフト6位で楽天に入団しました。
楽天の中軸として活躍し、2021年に96打点で打点王、2022年には161安打で最多安打を獲得。2021年にはオールスターゲーム第2戦でMVPにも選ばれました。
2013年の球団初の日本一も経験し、楽天一筋でプレー。2025年限りで現役を引退しました。
大松尚逸|金沢市出身
大松尚逸は、金沢市出身の元野手です。金沢高校、東海大学を経て、2004年のドラフト5巡目でロッテに入団しました。
2008年には24本塁打、91打点を記録し、左の長距離打者として活躍。2010年には主力打者の一人としてロッテの日本一に貢献しました。
ヤクルトや独立リーグでもプレーし、NPB通算84本塁打を記録。本記事のベストナインでは、一塁での守備経験と長打力を踏まえて選出しています。
村松有人|金沢市出身
村松有人は、金沢市出身の元外野手です。星稜高校から1990年のドラフト6位でダイエーに入団しました。
1996年に58盗塁で盗塁王を獲得し、ベストナインにも選出。ゴールデン・グラブ賞を2回受賞するなど、走力と外野守備で実績を残しました。
オリックスなどでもプレーし、2004年のアテネオリンピックでは日本代表として銅メダルを獲得。本記事のベストナインでは、中堅手としての経験と走守の実績を評価しています。
音重鎮|白山市出身
音重鎮は、旧松任市、現在の白山市出身の元外野手です。星稜高校、名古屋商科大学、新日本製鐵名古屋を経て中日に入団しました。
広島へ移籍した後も外野手として活躍し、1995年にはゴールデン・グラブ賞を受賞。堅実な外野守備と左打ちの打撃でチームを支えました。
現役後半は中日へ復帰し、引退後は指導者としても活動。石川県出身の外野手を振り返るうえで欠かせない選手です。
京田陽太|能美市出身
京田陽太は、DeNAに所属する能美市出身の内野手です。青森山田高校、日本大学を経て、2016年のドラフト2位で中日に入団しました。
新人の2017年に遊撃の定位置をつかみ、149安打、23盗塁を記録。セ・リーグ新人王に輝き、以降も遊撃を中心に一軍で経験を重ねました。
2022年オフのトレードでDeNAへ移籍。2026年も同球団でプレーし、本記事のベストナインでは遊撃手としての実績を重視して選出しています。
谷内亮太|金沢市出身
谷内亮太は、金沢市出身の元内野手です。金沢西高校、國學院大学を経て、2012年のドラフト6位でヤクルトに入団しました。
日本ハムへ移籍した後も、一塁・二塁・三塁・遊撃を守る対応力を発揮。守備固めや控え内野手として、チームを支えました。
2023年に現役を引退し、その後は日本ハムで指導者に転身。本記事のベストナインでは、二塁での守備経験と内野守備の技術を評価しています。
石川県出身のプロ野球選手ベストナイン

石川県出身の現役・OBから、通算実績やタイトル、守備・走塁の特徴を踏まえてベストナインを選びました。DHは設けず、大松尚逸は一塁、谷内亮太は二塁、北村拓己は三塁での守備経験を考慮して配置しています。
外野は、日米での打撃実績を持つ松井秀喜、走守に優れた村松有人、首位打者を2度獲得した角中勝也を選出。打点王と最多安打を獲得した島内宏明、ゴールデン・グラブ賞受賞者の音重鎮も有力候補ですが、今回は3選手の通算実績と役割のバランスを重視しました。
| 守備位置 | 選手名 | 出身地 | 主な実績・選出理由 |
|---|---|---|---|
| 投手 | 小松辰雄 | 志賀町 | 通算122勝、50セーブ。1985年に沢村賞と最優秀防御率を獲得し、最多勝にも2度輝きました。 |
| 捕手 | 山瀬慎之助 | かほく市 | 巨人でプレーする強肩捕手。捕手としての守備力と、一軍での出場経験を評価しました。 |
| 一塁手 | 大松尚逸 | 金沢市 | NPB通算84本塁打。2008年には24本塁打、91打点を記録し、一塁での守備経験も踏まえて選出しました。 |
| 二塁手 | 谷内亮太 | 金沢市 | ヤクルトと日本ハムでプレー。二塁を含む複数の内野守備への対応力と、守備固めでの貢献を評価しました。 |
| 三塁手 | 北村拓己 | 金沢市 | 巨人とヤクルトで内野の複数ポジションを経験。三塁での守備経験と一軍での実績を踏まえて選出しました。 |
| 遊撃手 | 京田陽太 | 能美市 | 2017年に149安打、23盗塁で新人王を受賞。中日とDeNAで培った遊撃守備と走力を評価しました。 |
| 左翼手 | 松井秀喜 | 能美市 | 日米通算2,643安打、507本塁打。2009年のワールドシリーズMVPなど、日米で残した打撃実績を評価しました。 |
| 中堅手 | 村松有人 | 金沢市 | 1996年に58盗塁で盗塁王。ゴールデン・グラブ賞を2回受賞し、アテネ五輪でも銅メダルを獲得しました。 |
| 右翼手 | 角中勝也 | 七尾市 | 2012年と2016年に首位打者を獲得。2016年には最多安打にも輝き、ロッテの打線を長く支えました。 |
※本ベストナインは、BASEBALL JOURNAL編集部による独自の基準で作成しています。NPBの公式表彰「ベストナイン」とは異なります。


