本記事では、福島県で生まれ、プロ野球の舞台で確かな足跡を残した選手を紹介します。
投手・野手のバランスや活躍した時代を踏まえ、タイトル、主要表彰、通算記録、国際大会での実績などを基準に選出しました。
出身地は原則として出生市町村を基準とし、現役選手の所属球団や登録状況は最新情報を反映しています。
福島県出身の主なプロ野球選手
福島県生まれで、NPBの歴史に残る実績を挙げた選手や、現在もプロ野球で活躍する選手をまとめました。
江川 卓

福島県いわき市出身の右腕で、巨人のエースとして圧倒的な直球と鋭いカーブを武器に活躍しました。
プロでは実働9年間で通算135勝を記録。最多勝2回、最優秀防御率1回、最多奪三振3回、最高勝率2回、ベストナイン2回など、数多くのタイトルと表彰を獲得しています。
1981年には20勝、防御率2.29、221奪三振を記録してセ・リーグMVPに選出されました。高校・大学時代から「怪物」と呼ばれ、引退後も解説者として長く野球界に携わっています。
中畑 清

福島県西白河郡矢吹町出身の内野手で、巨人の主軸として長く活躍しました。
通算1,248試合に出場し、1,294安打、171本塁打、打率.290を記録。勝負強い右打ちと安定した一塁守備で、ゴールデングラブ賞を7回受賞しました。
「絶好調男」の愛称で親しまれ、明るいキャラクターでもチームをけん引。引退後は横浜DeNAベイスターズの初代監督を務め、球団の再建に尽力しました。
遠藤 一彦

福島県西白河郡西郷村出身の右腕で、横浜大洋ホエールズのエースとして活躍しました。
1983年には18勝を挙げて最多勝と最多奪三振に輝き、沢村賞とベストナインも受賞。翌1984年にも17勝で最多勝を獲得し、2年連続でリーグを代表する成績を残しました。
通算134勝を記録し、先発だけでなく故障からの復帰後は救援でも登板。鋭いフォークと高い制球力で打者を封じた、大洋の歴史を代表する投手です。
小野 正一

福島県いわき市出身の左腕で、毎日・大毎・東京オリオンズ、大洋、中日でプレーしました。
プロ通算184勝、防御率2.80を記録。1960年には33勝、防御率1.98の圧倒的な成績を残し、最多勝、最優秀防御率、最高勝率、ベストナインを獲得しました。
1950年代後半から1960年代を代表する先発投手の一人で、豊富なスタミナと重い速球を武器に長いイニングを投げ続けました。
鈴木 尚広

福島県相馬市出身の外野手で、巨人一筋でプレーした走塁のスペシャリストです。
通算1,130試合に出場し、228盗塁を記録。試合終盤の代走として起用され、警戒される状況でも次の塁を奪う技術で数多くの勝利に貢献しました。
2008年には外野手部門のゴールデングラブ賞を受賞。俊足だけでなく、通算打率.265を記録した打撃力や外野守備も評価された選手です。
小松 聖
福島県いわき市出身の右腕で、JR九州からオリックスに入団しました。
2008年に15勝3敗、防御率2.51を記録し、パ・リーグ新人王を受賞。同年の北京オリンピックでは野球日本代表にも選出されました。
キレのある直球と変化球を低めに集める投球で、オリックスの先発陣を支えた投手です。
佐藤 都志也
福島県いわき市出身の捕手で、東洋大学からドラフト2位で千葉ロッテに入団しました。
強肩と俊足、左打席からの打撃を兼ね備え、捕手だけでなく一塁手や外野手としても出場。2024年には捕手としてベストナインを受賞し、侍ジャパンの一員としてWBSCプレミア12にも出場しました。
捕手としての守備力を高めながら中軸も任される、福島県出身の現役野手を代表する存在です。
伊藤 茉央
福島県喜多方市出身の右腕で、楽天から中日へ移籍したサイドハンド投手です。
横手に近いフォームから投じるスライダーやシンカーを武器とし、右打者の内角を強気に攻めます。中日移籍後は救援として安定した投球を見せ、防御率0点台を記録したシーズンもあります。
接戦からビハインド時まで対応できるリリーバーとして、ブルペンでの役割拡大が期待されています。
西巻 賢二
福島県会津若松市出身の内野手で、仙台育英高校から楽天に入団し、ロッテ、DeNAでもプレーしています。
身長167センチと小柄ながら、俊足と軽快な内野守備が持ち味です。二塁、遊撃、三塁を守り、代走や守備固めなどでも起用されてきました。
現在はDeNAの育成選手として支配下復帰を目指しており、複数ポジションへの対応力を生かして競争を続けています。
八百板 卓丸
福島県福島市出身の外野手で、楽天の育成選手から支配下登録を勝ち取り、巨人でも一軍出場を経験しました。
左打席からの確実性のある打撃と、外野の複数ポジションに対応できる守備力が持ち味です。
NPB退団後も社会人野球などでプレーを続け、育成から一軍まで昇格した努力型の選手として知られています。
根本 朋久
福島県本宮市出身の左腕で、千葉ロッテと日本ハムで主に中継ぎとして登板しました。
打者の手元で変化する速球とスライダーを使い、左打者との対戦や接戦で起用されました。2007年には34試合、2008年には50試合に登板しています。
先発、ワンポイント、中継ぎと複数の役割に対応し、投手陣を支えた左腕です。
諸積 兼司
福島県会津若松市出身の外野手で、千葉ロッテ一筋でプレーしました。
通算1,110試合に出場し、691安打、打率.263を記録。俊足を生かした走塁と広い守備範囲、全力プレーでファンから支持を集めました。
現役引退後もロッテのコーチやスカウトなどを務め、長く球団を支えています。
【球団別】福島県出身の現役プロ野球選手一覧
福島県出身の現役選手を、最新の支配下登録と所属球団を基準にまとめました。育成選手については該当球団の項目で補足しています。
北海道日本ハムファイターズ
最新の支配下登録では、福島県出身選手は確認できませんでした。
福岡ソフトバンクホークス
| 選手名 | ポジション | 現役/OB | 出身地 |
|---|---|---|---|
| 大竹 風雅 | 投手 | 現役 | 白河市 |
大竹風雅は育成契約を経て、2026年4月に支配下登録へ復帰しました。
埼玉西武ライオンズ
最新の支配下登録では、福島県出身選手は確認できませんでした。
千葉ロッテマリーンズ
| 選手名 | ポジション | 現役/OB | 出身地 |
|---|---|---|---|
| 佐藤 都志也 | 捕手 | 現役 | いわき市 |
オリックス・バファローズ
最新の支配下登録では、福島県出身選手は確認できませんでした。
東北楽天ゴールデンイーグルス
| 選手名 | ポジション | 現役/OB | 出身地 |
|---|---|---|---|
| 大栄 利哉 | 捕手 | 現役 | いわき市 |
大栄利哉は学法石川高校から2025年ドラフト4位で入団した、右投げ左打ちの若手捕手です。
読売ジャイアンツ
最新の支配下登録では、福島県出身選手は確認できませんでした。
阪神タイガース
最新の支配下登録では、出生地を福島県とする選手は確認できませんでした。
福島県内の聖光学院高校出身である湯浅京己は、出生地が三重県のため、本記事の一覧には含めていません。
横浜DeNAベイスターズ
最新の支配下登録では、福島県出身選手は確認できませんでした。
会津若松市出身の西巻賢二が育成選手として所属し、支配下登録への復帰を目指しています。
広島東洋カープ
最新の支配下登録では、福島県出身選手は確認できませんでした。
東京ヤクルトスワローズ
最新の支配下登録では、福島県出身選手は確認できませんでした。
中日ドラゴンズ
| 選手名 | ポジション | 現役/OB | 出身地 |
|---|---|---|---|
| 伊藤 茉央 | 投手 | 現役 | 喜多方市 |
福島県出身のプロ野球選手ベストナイン

通算成績、獲得タイトル、主要表彰、守備実績、チームへの貢献度などを総合的に評価し、福島県出身選手のベストナインを選出しました。
| 守備位置 | 選手名 | 主な実績・選出理由 |
|---|---|---|
| 投手 | 江川 卓 | 通算135勝。最多勝2回、最優秀防御率、MVPなどを獲得した巨人のエースです。 |
| 捕手 | 佐藤 都志也 | ロッテの主力捕手としてベストナインを受賞し、侍ジャパンにも選出されました。 |
| 一塁手 | 中畑 清 | 通算1,294安打、171本塁打。ゴールデングラブ賞を7回受賞した強打の一塁手です。 |
| 二塁手 | 柳田 利夫 | 通算1,000試合以上に出場し、内外野の複数ポジションで活躍しました。 |
| 三塁手 | 内田 靖人 | 楽天で将来の中軸候補として期待され、一軍で長打力を発揮した右の内野手です。 |
| 遊撃手 | 西巻 賢二 | 俊足と軽快な守備を武器に、楽天、ロッテ、DeNAでプレーする内野手です。 |
| 外野手 | 鈴木 尚広 | 通算228盗塁を記録し、代走の切り札として巨人の勝利に貢献しました。 |
| 外野手 | 諸積 兼司 | ロッテ一筋で通算1,110試合に出場し、俊足と外野守備でチームを支えました。 |
| 外野手 | 松井 達徳 | 中日と阪神でプレーし、左打席からの打撃と外野守備で貢献しました。 |
※ベストナインは公式表彰ではなく、守備位置、通算成績、タイトル、主要表彰、チームへの貢献度をもとにした本記事独自の選出です。
まとめ
| 氏名 | 主な功績 |
|---|---|
| 江川 卓 | 巨人で通算135勝を挙げ、最多勝やMVPなどを獲得した怪物投手です。 |
| 中畑 清 | 巨人の中軸として1,294安打、171本塁打を記録した「絶好調男」です。 |
| 遠藤 一彦 | 大洋で最多勝2回、最多奪三振3回、沢村賞を獲得したエースです。 |
| 小野 正一 | 通算184勝を挙げ、1960年に33勝と防御率1.98を記録した左腕です。 |
| 鈴木 尚広 | 巨人の代走の切り札として通算228盗塁を記録した走塁のスペシャリストです。 |
| 小松 聖 | 2008年に15勝を挙げ、パ・リーグ新人王に輝いたオリックスの右腕です。 |
| 佐藤 都志也 | ロッテの主力捕手としてベストナインを受賞し、日本代表でもプレーした選手です。 |
| 伊藤 茉央 | 楽天から中日へ移籍し、サイドハンドからの変化球で打者を抑える救援投手です。 |
| 西巻 賢二 | 俊足と内野守備を武器に複数球団でプレーし、支配下復帰を目指す選手です。 |
| 八百板 卓丸 | 楽天の育成から支配下登録を勝ち取り、巨人でも一軍出場を果たした外野手です。 |
| 根本 朋久 | ロッテと日本ハムで主に中継ぎとして登板した左腕です。 |
福島県からは、江川卓、遠藤一彦、小野正一をはじめ、球界を代表する本格派投手が数多く誕生しています。
野手では中畑清や鈴木尚広、諸積兼司など、打撃だけでなく守備や走塁でもチームを支えた選手が目立ちます。現役では佐藤都志也、伊藤茉央、大竹風雅、大栄利哉らの活躍が期待されます。
県内には聖光学院高校、学法石川高校、日大東北高校など全国的に知られる野球強豪校もあり、今後も新たな福島県出身選手の誕生が注目されます。
※所属球団、現役・OBの区分、支配下・育成の登録状況は最新情報をもとに掲載しています。



