新潟県は、沢村賞とMVPを獲得した金子千尋や、阪神の主砲として活躍した掛布雅之など、球史に名を残す選手を輩出しています。
現役でも、楽天の荘司康誠、ロッテの田中晴也、西武の滝澤夏央などがプロの舞台で活躍しています。
本記事では、新潟県出身のプロ野球選手を現役・OBの両方から紹介します。出生地を基準に出身市町村や代表的な実績を整理し、最後に守備経験と実績を踏まえた独自のベストナインをまとめました。
新潟県出身のプロ野球選手一覧
金子千尋|三条市出身

金子千尋は、三条市生まれの元右腕投手です。小学生時代に長野県へ移り、長野商業高校、トヨタ自動車を経てオリックスに入団しました。
2014年に16勝、防御率1.98を記録し、最多勝と最優秀防御率に加えて、沢村賞とパ・リーグMVPを獲得。多彩な変化球と優れた制球力で、オリックスのエースとして活躍しました。
日本ハム移籍後は「金子弌大」の登録名でもプレーし、NPB通算130勝を記録。2022年に現役引退を表明し、引退後は指導者として投手育成に携わっています。
掛布雅之|三条市生まれ
掛布雅之は、三条市で生まれ、千葉県で育った元内野手です。本記事では出生地を基準としているため、新潟県出身選手として紹介しています。
習志野高校から阪神に入団し、通算1,656安打、349本塁打を記録。本塁打王を3回、打点王を1回獲得し、「ミスタータイガース」と呼ばれる主砲として活躍しました。
1985年には阪神のリーグ優勝と球団初の日本一に貢献。2025年には野球殿堂入りを果たしています。
加藤健|聖籠町出身

加藤健は、北蒲原郡聖籠町出身の元捕手です。新発田農業高校から1998年のドラフト3位で巨人に入団し、2016年まで巨人一筋でプレーしました。
控え捕手として長く一軍を支え、日本シリーズにも出場。出場機会が限られる中でも、投手との連携や捕手としての経験を生かし、チームを支えました。
引退後は指導者へ転身。2026年はDeNAの一軍バッテリー戦術・育成コーチを務めています。
今井啓介|長岡市出身

今井啓介は、旧栃尾市、現在の長岡市出身の元右腕投手です。中越高校から2005年の高校生ドラフト2巡目で広島に入団しました。
先発と救援の両方で登板し、直球とフォークなどを組み合わせた投球で一軍の戦力となりました。2012年にはプロ初完封を記録しています。
2017年に現役を引退。広島一筋でプレーし、役割に応じて投手陣を支えた選手です。
本間忠|新潟市出身

本間忠は、旧新津市、現在の新潟市秋葉区出身の元右腕投手です。日本文理高校から大学、社会人野球を経て、1999年のドラフト6位でヤクルトに入団しました。
新人の2000年に29試合へ登板し、3勝を記録。先発と救援を経験し、NPB通算では62試合に登板して5勝を挙げています。
NPBでの所属球団はヤクルトです。引退後は新潟の野球界で指導にも携わりました。
飯塚悟史|上越市出身

飯塚悟史は、上越市出身の元右腕投手です。日本文理高校のエースとして2014年夏の甲子園でベスト4へ進出し、同年のドラフト7位でDeNAに入団しました。
2017年に一軍デビューし、同年にプロ初勝利を記録。長身から投げ下ろす直球とフォークなどを武器に、主に先発として登板しました。
NPB通算23試合に登板して2勝を記録し、2021年に現役を引退しています。
椎野新|胎内市出身

椎野新は、旧黒川村、現在の胎内市出身の元右腕投手です。村上桜ヶ丘高校、国士舘大学を経て、2017年のドラフト4位でソフトバンクに入団しました。
196cmの長身から投げ込む直球とフォークを武器に、主に中継ぎとして活躍。2019年には36試合に登板して4勝を挙げ、ソフトバンクの日本一に貢献しました。
2023年に現役を引退。引退後はソフトバンクの球団スタッフとして、チームを支える立場に移っています。
漆原大晟|燕市出身

漆原大晟は、燕市出身の元右腕投手です。新潟明訓高校、新潟医療福祉大学を経て、2018年の育成ドラフト1位でオリックスに入団しました。
2020年に支配下登録され、一軍では主に救援として登板。2021年にはセーブも記録し、オリックスのリーグ優勝に貢献しました。
2023年オフの現役ドラフトで阪神へ移籍し、2024年には38試合に登板。2025年に現役引退を表明しています。
荘司康誠|新潟市出身

荘司康誠は、楽天に所属する新潟市西区出身の右腕投手です。新潟明訓高校、立教大学を経て、2022年のドラフト1位で入団しました。
新人の2023年に先発として5勝を記録。長身から投げ込む力強い直球を軸に、変化球を交えて打者を打ち取ります。
2025年は13試合に登板し、4勝、防御率3.07を記録。2026年も楽天で先発投手として活躍しています。
田中晴也|長岡市出身

田中晴也は、ロッテに所属する長岡市出身の右腕投手です。日本文理高校から2022年のドラフト3位で入団しました。
2024年に一軍デビューし、同年にプロ初勝利を記録。力のある直球を中心に、スプリットなどの変化球を組み合わせて三振を奪います。
2025年は13試合に先発して3勝、防御率2.48を記録。2026年もロッテの先発陣を担う投手として登板を重ねています。
菊地大稀|佐渡市出身
菊地大稀は、日本ハムに所属する佐渡市出身の右腕投手です。佐渡高校、桐蔭横浜大学を経て、2021年の育成ドラフト6位で巨人に入団しました。
2022年に支配下登録され、2023年には50試合に登板。4勝、11ホールド、1セーブを記録し、巨人の救援陣を支えました。
2025年オフの現役ドラフトで日本ハムへ移籍。2026年は新天地で一軍の登板機会をつかんでいます。
知野直人|三条市出身
知野直人は、中日に所属する三条市出身の内野手です。第一学院高校、BCリーグの新潟アルビレックスBCを経て、2018年のドラフト6位でDeNAに入団しました。
内野の複数ポジションに加え、一軍では左翼も経験。2023年には代打で逆転満塁本塁打を放つなど、打撃でも印象的な場面を残しました。
2025年オフの現役ドラフトで中日へ移籍。2026年は走力と打撃、複数の守備位置をこなす対応力を生かして一軍定着を目指しています。
韮澤雄也|魚沼市出身
韮澤雄也は、魚沼市出身の内野手です。花咲徳栄高校から2019年のドラフト4位で広島に入団しました。
左打ちの内野手として、一塁・二塁・遊撃を経験。高校時代にはU-18日本代表にも選出され、プロ入り後は打撃と内野守備を磨きながら一軍で出場機会を得ました。
2025年限りで広島を退団し、2026年は社会人野球のNTT東日本でプレーしています。
滝澤夏央|上越市出身
滝澤夏央は、西武に所属する上越市出身の内野手です。関根学園高校から2021年の育成ドラフト2位で入団しました。
新人の2022年に支配下登録され、同年に一軍デビュー。俊足と広い守備範囲を武器に、二塁や遊撃で出場機会を広げました。
2025年には125試合に出場し、オールスターゲームにも初選出。2026年も西武の内野陣を支える選手として活躍しています。
渡辺浩司|新潟市出身
渡辺浩司は、旧白根市、現在の新潟市南区出身の元内野手です。新潟商業高校から日本ハムに入団し、1997年までプレーしました。
二塁を中心に内野を守り、1995年には116試合に出場して100安打を記録。長い下積みを経て、一軍で出場機会をつかんだ選手です。
引退後は打撃指導などに携わっています。本記事のベストナインでは、二塁での守備経験と一軍での打撃実績を評価しました。
髙橋洸|新潟市出身
髙橋洸は、旧新津市、現在の新潟市秋葉区出身の元外野手です。日本文理高校から2011年のドラフト5位で巨人に入団しました。
走力と強肩を持ち味とし、育成契約も経験しながら2017年まで巨人でプレー。一軍公式戦への出場はありませんが、ファームで経験を重ねました。
本記事のベストナインでは、外野手としての経験と走力を踏まえ、中堅手に配置しています。
荒井颯太|上越市出身
荒井颯太は、上越市出身の元外野手です。関根学園高校から2017年の育成ドラフト8位で巨人に入団しました。
大型外野手として長打力を期待され、育成選手としてプレー。一軍公式戦への出場はありませんでした。
本記事のベストナインでは、一軍実績が限られる新潟県出身の外野手について、育成選手としての経験も対象に含め、右翼手として選出しています。
新潟県出身のプロ野球選手ベストナイン

新潟県生まれの現役・OBから、通算実績やタイトル、守備経験を踏まえてベストナインを選びました。DHは設けず、県外で育った金子千尋と掛布雅之も出生地を基準に対象としています。
知野直人は一軍での左翼経験を踏まえて配置しました。また、外野手の候補が限られるため、髙橋洸と荒井颯太は育成選手としての経験も評価対象にしています。両選手に一軍公式戦の出場歴はありません。
| 守備位置 | 選手名 | 出身地 | 主な実績・選出理由 |
|---|---|---|---|
| 投手 | 金子千尋 | 三条市 | NPB通算130勝。2014年に沢村賞、MVP、最多勝、最優秀防御率を獲得した実績を評価しました。 |
| 捕手 | 加藤健 | 聖籠町 | 巨人一筋でプレーし、日本シリーズにも出場。長年にわたり一軍の投手陣を支えた経験を評価しました。 |
| 一塁手 | 韮澤雄也 | 魚沼市 | 広島で一塁を含む複数の内野ポジションを経験。左打者としての打撃と守備経験を踏まえて選出しました。 |
| 二塁手 | 渡辺浩司 | 新潟市 | 1995年に116試合へ出場し、100安打を記録。二塁での守備経験と一軍での打撃実績を評価しました。 |
| 三塁手 | 掛布雅之 | 三条市 | 通算349本塁打。本塁打王3回、打点王1回を獲得し、1985年の阪神日本一に貢献しました。 |
| 遊撃手 | 滝澤夏央 | 上越市 | 2025年に125試合へ出場し、オールスターにも選出。遊撃での守備経験と走力を評価しました。 |
| 左翼手 | 知野直人 | 三条市 | 内野に加えて一軍で左翼も経験。走力と長打力、複数の守備位置への対応力を踏まえて配置しました。 |
| 中堅手 | 髙橋洸 | 新潟市 | 巨人で外野手としてプレー。走力と強肩、ファームでの経験を踏まえて選出しました。一軍公式戦出場はありません。 |
| 右翼手 | 荒井颯太 | 上越市 | 巨人の育成外野手としてプレー。外野手としての経験と長打力を踏まえて選出しました。一軍公式戦出場はありません。 |
※本ベストナインは、BASEBALL JOURNAL編集部による独自の基準で作成しています。NPBの公式表彰「ベストナイン」とは異なります。


