長野県は、日本プロ野球史上初の三冠王となった中島治康や、横浜DeNAの主軸を担う牧秀悟など、打撃で存在感を示す選手を輩出しています。
走守に優れた聖澤諒や、育成出身から新人王に輝いた水上由伸など、それぞれの持ち味で活躍した選手も少なくありません。
本記事では、長野県出身のプロ野球選手を現役・OBの両方から紹介します。出身市町村や代表的な実績を整理し、最後に守備位置と実績を踏まえた独自のベストナインをまとめました。
長野県出身のプロ野球選手一覧
中島治康|松本市出身

中島治康は、松本市出身の元外野手です。松本商業学校、早稲田大学などを経て巨人に入り、草創期のプロ野球を代表する強打者として活躍しました。
1938年秋に首位打者・本塁打王・打点王を獲得し、日本プロ野球史上初の三冠王となりました。同シーズンにはMVPにも輝いています。
巨人と大洋でプレーし、両球団で監督も経験。1963年に野球殿堂入りを果たした、長野県の野球史を語るうえで欠かせない選手です。
牧秀悟|中野市出身

牧秀悟は、横浜DeNAベイスターズに所属する中野市出身の内野手です。松本第一高校、中央大学を経て、2020年のドラフト2位で入団しました。
2023年には103打点・164安打で打点王と最多安打を獲得。2024年には球団の26年ぶりとなる日本一に貢献しました。
2025年は93試合で打率.277、16本塁打。2026年は9月11日時点で24本塁打を記録し、再びシーズン20本塁打に到達しています。本記事のベストナインでは、一塁での出場経験を踏まえて配置しました。
聖澤諒|千曲市出身

聖澤諒は、旧更埴市、現在の千曲市出身の元外野手です。松代高校、國學院大学を経て楽天に入団し、2018年まで楽天一筋でプレーしました。
2012年に54盗塁で盗塁王を獲得。翌2013年には外野のレギュラーとして、球団初のリーグ優勝と日本一に貢献しました。
NPB通算197盗塁を記録し、俊足と広い守備範囲でチームを支えました。ベストナインでは、走力と中堅守備の実績を重視して選出しています。
町田行彦|長野市出身

町田行彦は、長野市出身の元外野手です。長野北高校から国鉄スワローズに入団し、長打力を武器に打線の中心として活躍しました。
1955年には31本塁打を放ち、セ・リーグ本塁打王とベストナインを受賞。国鉄時代を代表する強打者の一人です。
現役最後の1965年は巨人でプレーし、引退後はコーチや二軍監督などを務めました。ベストナインでは、本塁打王の実績を評価して外野の一角に選出しています。
上田佳範|松本市出身

上田佳範は、松本市出身の元外野手です。松商学園高校から1991年のドラフト1位で日本ハムに入団し、その後は中日でもプレーしました。
高校時代は投手として注目され、プロでは外野手として活躍。強肩と左打ちの打撃を生かし、長く一軍の戦力を担いました。
引退後は複数球団で指導者を歴任。2026年はDeNAの二軍外野守備走塁戦術・育成兼ベースコーチを務めています。
柳沢裕一|松本市出身

柳沢裕一は、松本市出身の元捕手です。松商学園高校、明治大学を経て巨人に入団し、オリックス、中日でもプレーしました。
捕手として複数球団で経験を積み、投手陣を支えました。ベストナインでは、一軍での捕手経験と守備面での貢献を踏まえて選出しています。
引退後は指導者に転身し、2019年からは地元の信濃グランセローズで監督を務めるなど、選手育成にも携わってきました。
水上由伸|宮田村出身

水上由伸は、上伊那郡宮田村出身の右腕投手です。帝京第三高校、四国学院大学を経て、2020年の育成ドラフト5位で西武に入団しました。
2021年に支配下登録され、2022年には新人王と最優秀中継ぎ投手を同時受賞。育成出身から接戦を任される救援投手へと成長しました。
2025年限りで西武を退団し、2026年は社会人野球の三菱重工Westに加入。NPBで培った経験を生かし、新たな舞台でプレーを続けています。
赤羽由紘|松本市出身
赤羽由紘は、東京ヤクルトスワローズに所属する松本市出身の内野手です。日本ウェルネス信州筑北高校、BCリーグの信濃グランセローズを経て、2020年の育成ドラフト2位で入団しました。
2022年に支配下登録され、2025年には自己最多の103試合に出場。内野と外野を守れる対応力を生かし、一軍での出場機会を増やしました。
2026年は9月11日時点で6本塁打を記録し、前年の2本を上回っています。守備の柔軟性に加え、打撃でも実績を積み重ねている選手です。
直江大輔|長野市出身
直江大輔は、長野市出身の元右腕投手です。松商学園高校から2018年のドラフト3位で巨人に入団しました。
2020年に一軍デビューし、2022年8月13日の広島戦で6回無失点の好投を見せてプロ初勝利。先発と救援の両方を経験し、2023年には16試合に登板しました。
2025年限りで現役を引退し、ジャイアンツアカデミーのコーチへ転身。現在は子どもたちへの野球指導に携わっています。
髙寺望夢|上田市出身
髙寺望夢は、阪神タイガースに所属する上田市出身の内野手です。上田西高校から2020年のドラフト7位で入団しました。
2025年は67試合に出場し、プロ初本塁打を含む2本塁打を記録。内野に加えて外野にも対応し、一軍で役割を広げました。
2026年は9月12日時点で111試合に出場し、12盗塁を記録。前年を上回る出場機会を得ています。本記事のベストナインでは、遊撃での守備経験と走力を踏まえて選出しました。
土屋正孝|松本市出身
土屋正孝は、松本市出身の元内野手です。松本深志高校から巨人に入団し、国鉄、阪神でもプレーしました。
巨人時代の1959年と国鉄時代の1961年に、二塁手としてベストナインを受賞。1959年には35盗塁を記録し、走力でも存在感を示しました。
複数の内野を守りましたが、本記事では公式ベストナインを2度受賞した二塁手として選出。攻守と走塁の実績を備えた、長野県を代表する内野手です。
荒川堯|佐久市出身
荒川堯は、旧岩村田町、現在の佐久市出身の元内野手です。早稲田実業学校、早稲田大学を経て大洋に入団し、その後ヤクルトへ移籍しました。
1972年には83試合の出場で打率.282、18本塁打を記録。三塁手として出場し、長打力のある打撃で存在感を示しました。
一軍でプレーした期間は長くありませんが、シーズン18本塁打の打撃実績と三塁での守備経験を評価し、ベストナインに選出しています。
長野県出身のプロ野球選手ベストナイン

長野県出身の現役・OBから、通算実績やタイトル、守備・走塁の特徴を踏まえてベストナインを選びました。DHは設けず、牧秀悟は一塁での出場経験を考慮して配置しています。
投手は救援投手も対象とし、新人王と最優秀中継ぎ投手を受賞した水上由伸を選出しました。
| 守備位置 | 選手名 | 出身地 | 主な実績・選出理由 |
|---|---|---|---|
| 投手 | 水上由伸 | 宮田村 | 2022年に新人王と最優秀中継ぎ投手を受賞。育成出身から西武の救援陣を支えた実績を評価しました。 |
| 捕手 | 柳沢裕一 | 松本市 | 巨人、オリックス、中日でプレー。一軍での捕手経験と、投手陣を支えた守備面の貢献を評価しました。 |
| 一塁手 | 牧秀悟 | 中野市 | 2023年に打点王と最多安打を獲得。DeNAの主軸としての打撃実績を重視し、守備経験のある一塁に配置しました。 |
| 二塁手 | 土屋正孝 | 松本市 | 1959年・1961年に二塁手でベストナインを受賞。内野守備と走力、複数球団での実績を評価しました。 |
| 三塁手 | 荒川堯 | 佐久市 | 1972年に打率.282、18本塁打を記録。長打力と三塁での守備経験を踏まえて選出しました。 |
| 遊撃手 | 髙寺望夢 | 上田市 | 2026年は9月12日時点で111試合に出場。遊撃での守備経験に加え、一軍での出場実績と走力を評価しました。 |
| 左翼手 | 町田行彦 | 長野市 | 1955年に31本塁打で本塁打王とベストナインを受賞。国鉄の打線を支えた長打力を評価しました。 |
| 中堅手 | 聖澤諒 | 千曲市 | 2012年に54盗塁で盗塁王を獲得。通算197盗塁の走力と中堅守備、楽天の日本一への貢献を評価しました。 |
| 右翼手 | 中島治康 | 松本市 | 1938年秋に日本プロ野球史上初の三冠王を達成。巨人の主軸としての実績を持ち、1963年に野球殿堂入りしています。 |
※本ベストナインは、BASEBALL JOURNAL編集部による独自の基準で作成しています。NPBの公式表彰「ベストナイン」とは異なります。


