神奈川県は、沢村賞を2度受賞した菅野智之や、シーズン216安打を記録した秋山翔吾など、多くの名選手を輩出しています。横浜や川崎だけでなく、相模原、横須賀、厚木、藤沢など、県内各地からプロの舞台で活躍する選手が生まれています。
本記事では、神奈川県出身のプロ野球選手を現役・OBの両方から紹介します。出身市や代表的な実績を整理し、最後に守備位置と実績を踏まえた独自のベストナインをまとめました。
神奈川県出身のプロ野球選手一覧
菅野智之|相模原市出身

菅野智之は、コロラド・ロッキーズに所属する相模原市出身の右腕投手です。東海大相模高校、東海大学を経て巨人に入団し、長年にわたり先発陣を支えました。
2017年・2018年に2年連続で沢村賞を受賞。2024年にも15勝を挙げて最多勝と最高勝率を獲得し、セ・リーグMVPに輝きました。
2025年にオリオールズへ移籍し、2026年からロッキーズでプレー。制球力と多彩な変化球を生かし、MLBでも先発として登板を重ねています。
松井裕樹|横浜市出身

松井裕樹は、サンディエゴ・パドレスに所属する横浜市出身の左腕投手です。桐光学園高校時代には夏の甲子園で1試合22奪三振を記録し、全国的な注目を集めました。
楽天では守護神として活躍し、2019年・2022年・2023年に最多セーブを獲得。NPB通算236セーブを記録して、2024年からパドレスでプレーしています。
速球と変化球を組み合わせて空振りを奪う投球が持ち味。MLBでは主に救援投手として、試合終盤のマウンドを担っています。
秋山翔吾|横須賀市出身

秋山翔吾は、広島東洋カープに所属する横須賀市出身の外野手です。横浜創学館高校、八戸大学から西武に入団し、レッズなどを経て2022年に広島へ移籍しました。
西武時代の2015年には、NPBのシーズン最多記録となる216安打を達成。2017年には首位打者を獲得し、最多安打にも4回輝いています。
広角に打ち分ける打撃に加え、中堅を中心とした外野守備でも実績を残してきた選手です。
小笠原慎之介|藤沢市出身

小笠原慎之介は、読売ジャイアンツに所属する藤沢市出身の左腕投手です。東海大相模高校では2015年夏の甲子園優勝に貢献し、ドラフト1位で中日に入団しました。
中日では2022年に自己最多の10勝を記録。直球とチェンジアップなどを組み合わせ、先発として投球回を重ねました。
2025年にナショナルズへ移籍してMLBを経験し、2026年6月に巨人へ入団。日米での経験を生かし、日本球界で再びプレーしています。
田中広輔|厚木市出身

田中広輔は、厚木市出身の元内野手です。東海大相模高校、東海大学、JR東日本を経て広島に入団し、主に遊撃手として活躍しました。
2017年には盗塁王と最高出塁率を獲得し、ベストナインにも選出。菊池涼介、丸佳浩とともに上位打線を形成し、広島のリーグ3連覇を支えました。
2025年限りで広島を退団し、2026年1月に現役引退を発表。出塁と走塁、遊撃守備を通じて黄金期に貢献した選手です。
倉本寿彦|茅ヶ崎市出身
倉本寿彦は、茅ヶ崎市出身の内野手です。横浜高校、創価大学、日本新薬を経てDeNAに入団しました。
2016年に打率.294を記録し、2017年には遊撃手として全143試合にフルイニング出場。DeNAの日本シリーズ進出にも貢献しました。
DeNA退団後は日本新薬を経てハヤテへ移籍。2026年はハヤテベンチャーズ静岡でプレーしており、現在のDeNA所属選手ではありません。
荒波翔|横浜市出身
荒波翔は、横浜市出身の元外野手です。横浜高校、東海大学、トヨタ自動車を経て横浜に入団しました。
俊足と広い守備範囲を武器に、2012年・2013年に2年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞。中堅を中心とした外野守備で投手陣を支えました。
DeNA退団後はメキシコでもプレーし、2019年に現役を引退。その後は野球指導や解説などに携わっています。
井端弘和|川崎市出身
井端弘和は、川崎市出身の元内野手です。堀越高校、亜細亜大学から中日に入団し、巨人でもプレーしました。
通算1,912安打を記録し、ゴールデン・グラブ賞を7回受賞。荒木雅博との二遊間は「アライバ」と呼ばれ、中日の黄金期を支えました。
2013年のWBCでも勝負強い打撃を披露。堅実な遊撃守備と状況に応じた打撃を兼ね備えた、神奈川県を代表する内野手です。
森野将彦|横浜市出身
森野将彦は、横浜市出身の元内野手です。東海大相模高校から中日に入団し、現役生活を中日一筋で送りました。
通算1,581安打・165本塁打を記録。2010年には三塁手としてベストナイン、2014年には一塁手としてゴールデン・グラブ賞を受賞しています。
複数のポジションを守りながら主軸を担った選手で、本記事のベストナインでは一塁守備の実績を踏まえて選出しています。
平野恵一|川崎市出身
平野恵一は、川崎市出身の元内野手・外野手です。桐蔭学園高校、東海大学を経てオリックスに入団し、阪神でも活躍しました。
阪神時代の2010年には打率.350を記録。2010年・2011年に二塁手としてベストナインとゴールデン・グラブ賞を受賞しています。
巧みな打撃と小技、積極的な守備を持ち味とし、二塁を中心に攻守でチームを支えました。
高橋周平|藤沢市出身
高橋周平は、中日ドラゴンズに所属する藤沢市出身の内野手です。東海大甲府高校からドラフト1位で中日に入団しました。
2019年に三塁手としてベストナインとゴールデン・グラブ賞を受賞。2020年には打率.305を記録し、2年連続でゴールデン・グラブ賞に輝きました。
広角に打ち分ける打撃と三塁守備を評価し、ベストナインに選出しています。
市川友也|相模原市出身
市川友也は、相模原市出身の元捕手です。東海大相模高校、東海大学、鷺宮製作所を経て巨人に入団し、日本ハム、ソフトバンクでもプレーしました。
日本ハムでは捕手陣の一角として出場を重ね、2016年の日本一にも貢献。投手を支える守備や、試合状況に応じたプレーでチームを助けました。
ベストナインでは、捕手としての一軍経験と優勝チームへの貢献を踏まえて選出しています。
多村仁志|厚木市出身
多村仁志は、厚木市出身の元外野手です。横浜高校から横浜に入団し、ソフトバンクやDeNAなどでもプレーしました。
2004年に40本塁打を放ち、2005年にも打率3割・30本塁打を達成。長打力に加え、外野守備でも高い身体能力を発揮しました。
2006年の第1回WBCでは日本代表として優勝に貢献。打線の中核を担える強打者として評価しています。
柴田勲|横浜市出身
柴田勲は、横浜市出身の元外野手です。法政二高校では投手として甲子園の夏春連覇を経験し、巨人入団後に外野手として活躍しました。
通算2,018安打・579盗塁を記録し、盗塁王を6回獲得。スイッチヒッターとして巨人の上位打線を担い、V9に貢献しました。
打撃と走塁に加え、中堅手としての守備実績も豊富な選手です。
神奈川県出身のプロ野球選手ベストナイン

神奈川県生まれの現役・OBから、通算成績やタイトル、守備・走塁の特徴を踏まえてベストナインを選びました。DHは設けず、各ポジションでのプレー経験とチーム全体のバランスを考慮しています。
| 守備位置 | 選手名 | 出身地 | 主な実績・選出理由 |
|---|---|---|---|
| 投手 | 菅野智之 | 相模原市 | 2017年・2018年に沢村賞を受賞。制球力と変化球を武器に、巨人のエースとして長年活躍しました。 |
| 捕手 | 市川友也 | 相模原市 | 巨人、日本ハム、ソフトバンクでプレー。捕手としての一軍経験と、2016年の日本ハム日本一への貢献を評価しました。 |
| 一塁手 | 森野将彦 | 横浜市 | 通算1,581安打・165本塁打。2014年に一塁手としてゴールデン・グラブ賞を受賞し、打撃と守備で中日を支えました。 |
| 二塁手 | 平野恵一 | 川崎市 | 2010年に打率.350を記録。二塁手として2年連続でベストナインとゴールデン・グラブ賞を受賞しました。 |
| 三塁手 | 高橋周平 | 藤沢市 | 2019年ベストナイン、2019年・2020年ゴールデン・グラブ賞。三塁守備と巧打を評価しました。 |
| 遊撃手 | 井端弘和 | 川崎市 | 通算1,912安打、ゴールデン・グラブ賞7回。堅実な遊撃守備と状況に応じた打撃で中日黄金期を支えました。 |
| 左翼手 | 秋山翔吾 | 横須賀市 | 2015年にシーズン216安打、2017年に首位打者。打撃実績を評価し、左翼での出場経験も踏まえて配置しました。 |
| 中堅手 | 柴田勲 | 横浜市 | 通算2,018安打・579盗塁、盗塁王6回。巨人のV9を支えた走塁と中堅守備を評価しました。 |
| 右翼手 | 多村仁志 | 厚木市 | 2004年に40本塁打、2006年WBC優勝。長打力と外野守備を兼ね備え、主軸を任せられる選手です。 |
※本ベストナインは、BASEBALL JOURNAL編集部による独自の基準で作成しています。NPBの公式表彰「ベストナイン」とは異なります。


