本記事では、山梨県で生まれ育ち、プロの舞台で確かな足跡を残した選手だけを集めた特集です。
投手・野手のバランスと時代の広がりを押さえつつ、タイトル受賞や主要表彰、通算記録、国際大会経験などの客観指標でまとめました。
このページでわかること
- 山梨県出身(出生市町村ベース)に限定した厳選リストと選考基準
- 各選手の代表成績・受賞歴・在籍球団・エピソードの要約カード
- 現役とOBを横断した投手/野手のバランスと系譜の把握
山梨県出身のプロ野球選手一覧
出生市町村を基準に、山梨県生まれでプロの舞台で実績を残した選手を中心にまとめています。
堀内恒夫

甲府市生まれの右投手で、巨人で通算203勝を挙げた大エースです。
新人王、沢村賞、最優秀防御率、最多勝など投手主要タイトルを複数回手にし、ノーヒットノーランも達成しました。選手引退後は監督として一軍を率い、野球殿堂入りも果たした山梨を代表する球史級の投手です。
村上雅則

山梨県大月市(旧七保村)生まれの左投手で、日本人初のメジャーリーガーとしてサンフランシスコ・ジャイアンツで登板したパイオニアです。
南海では先発・救援の双方で活躍し、最高勝率のタイトルを獲得。日米で培った経験をのちの指導や解説に生かした、山梨発の象徴的プレーヤーです。
田辺徳雄

富士吉田市生まれの内野手で、西武の黄金期を支えたオールラウンドプレーヤーです。ベストナインとゴールデングラブを獲得し、二遊間から三塁まで器用に守って攻守に安定感をもたらしました。
引退後はコーチや監督として育成とチーム作りに取り組み、現場の厚みを支えています。
小林雅英

大月市生まれの右投手で、千葉ロッテのクローザーとして躍動しました。伸びのある直球とキレの変化球で奪三振を量産し、ポストシーズンでも勝ち試合を締め切る役割を担いました。
メジャー挑戦や五輪銅メダル(2004年)の経験を持ち、引退後は投手コーチとして技術と準備の重要性を伝えています。
井出竜也

富士河口湖町生まれの外野手で、日本ハムで台頭し、その後は巨人・ソフトバンクでもプレーしました。
堅実な外野守備とギャップに運ぶ中距離打撃で上位から下位まで幅広い打順を任され、勝負所で流れを変える働きが光る選手でした。指導者としても外野守備と走塁の質向上に尽力しています。
松本哲也

山梨市生まれの外野手で、巨人でセ・リーグ新人王を受賞した俊足巧打のリードオフ候補です。
バントや進塁打を含む状況対応力の高い打撃と、広い守備範囲で投手を助けました。引退後はコーチとして出塁と守備位置取りの技術を体系化し、一軍の現場で発信しています。
中込伸
山梨県生まれの右投手で、阪神で力強い速球と気迫の投球で先発・中継ぎの両面を担いました。
現役後は台湾プロ野球・兄弟エレファンツの監督として采配を振るい、国境を越えた指導で投手育成とチーム再建に取り組んだキャリアが特長です。
山村宏樹
甲斐市生まれの右投手で、近鉄から楽天へと渡り歩き、先発ローテやロングリリーフで粘り強くイニングを担いました。
新球団創設期の楽天でフル回転し、チームの基盤づくりに貢献。引退後は解説や高校野球の指導を通じて、実戦的な配球とコンディション管理の知見を伝えています。
中沢伸二
南アルプス市(旧白根町)生まれの捕手で、阪急からオリックスにかけて長期にわたり一軍のベンチワークと投手リードを担った要です。経験値の高い配球と堅実な捕球で投手陣を支え、引退後はコーチ・監督として若手捕手の育成に力を注ぎました。
又木鉄平
笛吹市生まれの左腕で、社会人を経て巨人入りした直球派です。角度のあるストレートと縦の変化でゴロと空振りを両立させ、先発・救援の兼務にも対応できる柔軟性を備えます。
プロの舞台で経験を重ねながら制球の精度を高め、将来的な先発定着を狙う伸びしろ十分の若手です。
まとめ
| 氏名 | 功績 |
|---|---|
| 堀内恒夫 | 通算203勝・沢村賞・新人王・ノーヒットノーラン・殿堂入り |
| 村上雅則 | 日本人初のメジャーリーガー・最高勝率獲得 |
| 田辺徳雄 | 西武黄金期の万能内野手・ベストナイン&ゴールデングラブ |
| 小林雅英 | ロッテ守護神・奪三振力と終盤の締め・五輪銅メダル |
| 井出竜也 | 日本ハムで台頭した堅守中距離打者・複数球団で活躍 |
| 松本哲也 | 巨人の俊足巧打・セ・リーグ新人王 |
| 中込伸 | 阪神の力投派右腕・台湾プロ野球で監督 |
| 山村宏樹 | 楽天創設期を支えた先発兼ロングリリーフ |
| 中沢伸二 | 阪急〜オリックスの捕手・経験値高い配球で投手陣を支援 |
| 又木鉄平 | 角度ある直球の左腕・先発と中継ぎの双方に対応 |


