北海道は、球史に残る名打者・若松勉や通算176勝の星野伸之をはじめ、数多くのプロ野球選手を輩出してきました。近年も伊藤大海、門別啓人、石垣元気など、北海道出身の選手が各球団で活躍しています。
本記事では、北海道生まれの主なプロ野球選手と、最新の現役選手を球団別に紹介します。出身地は原則として出生地を基準とし、北海道の高校・大学に在籍しただけの選手は含めていません。
北海道出身の主なプロ野球選手
タイトル、主要表彰、通算記録、国際大会での実績などをもとに、北海道出身の代表的な選手を紹介します。
若松勉

北海道留萌市出身の外野手で、1971年から1989年までヤクルト一筋でプレーしました。
身長168cmと小柄ながら、優れたバットコントロールを武器に通算2,173安打、打率.319を記録。「小さな大打者」と呼ばれ、首位打者を2回、セ・リーグ最優秀選手を1回、ベストナインを9回獲得しています。
引退後はヤクルトの監督も務め、2001年にはチームを日本一へ導きました。2009年には野球殿堂入りを果たしており、北海道出身選手を代表する存在です。
星野伸之

北海道旭川市出身の左腕で、阪急・オリックスと阪神でプレーしました。
130km/h前後の直球と大きく曲がるスローカーブを組み合わせ、力ではなく緩急と制球で打者を抑える投球スタイルを確立。1987年から1996年まで10年連続で二桁勝利を挙げました。
NPB通算成績は427試合登板、176勝140敗、防御率3.64。通算176勝は、北海道出身投手として歴代トップクラスの記録です。
五十嵐亮太

北海道留萌市出身の右腕で、ヤクルト、ソフトバンクのほか、MLBのメッツ、ブルージェイズ、ヤンキースでもプレーしました。
若手時代から150km/hを超える直球を武器に救援投手として活躍し、2004年には42セーブポイントで最優秀救援投手を受賞。NPBでは通算823試合に登板し、65勝39敗70セーブ163ホールドを記録しました。
2010年から2012年までMLBに挑戦したほか、2006年の第1回WBCでは日本代表として世界一を経験しています。
伊藤大海

北海道茅部郡鹿部町出身の右腕で、北海道日本ハムファイターズの先発陣を支えるエースです。
2021年の東京オリンピックと2023年のWBCで日本代表に選ばれ、いずれも世界一に貢献。2024年は14勝を挙げ、最多勝と勝率第一位のタイトルを獲得しました。
さらに2025年も14勝で2年連続の最多勝に輝き、195奪三振で初の最多奪三振も獲得。北海道出身の現役選手では、実績・知名度ともにトップクラスの投手です。
佐藤義則
北海道奥尻郡奥尻町出身の右腕で、阪急・オリックス一筋でプレーしました。
通算165勝を挙げ、1985年には21勝で最多勝、1986年には最優秀防御率を獲得。1995年には40歳11カ月でノーヒットノーランを達成しました。
引退後は投手コーチとしてダルビッシュ有、田中将大など多くの投手を指導しており、育成面でも高く評価されています。
盛田幸妃
北海道茅部郡鹿部町出身の右腕で、大洋・横浜と近鉄でプレーしました。
1992年に14勝6敗2セーブ、防御率2.05を記録し、最優秀防御率を獲得。佐々木主浩につなぐ救援投手としても活躍しました。
脳腫瘍の手術を乗り越えて一軍復帰し、2001年にはカムバック賞を受賞。その復活劇は球界内外で大きな感動を呼びました。
鍵谷陽平

北海道亀田郡七飯町出身の右腕で、日本ハムと巨人で主に中継ぎとして活躍しました。
伸びのある直球とスライダーを武器に、NPB通算419試合へ登板。25勝15敗7セーブ64ホールドを記録しました。
2024年に日本ハムへ復帰し、同年限りで現役を引退。派手なタイトルこそないものの、複数球団で長くブルペンを支えた北海道出身の代表的な救援投手です。
青山浩二

北海道函館市出身の右腕で、2006年から2020年まで楽天一筋でプレーしました。
先発、セットアッパー、抑えと幅広い役割を担当し、NPB通算625試合で42勝58敗45セーブ159ホールドを記録。2013年には救援陣の一員として、楽天初のリーグ優勝と日本一に貢献しました。
長期間にわたってブルペンを支えた功績から、楽天球団史を代表するリリーバーの一人に数えられます。
砂田毅樹

北海道札幌市出身の左腕で、DeNAと中日で主に中継ぎとして登板しました。
育成ドラフトから支配下登録を勝ち取り、2018年にはチーム最多となる70試合へ登板。左打者へのクロスファイアとスライダーを武器に、ワンポイントからイニングまたぎまで幅広く対応しました。
2024年シーズン限りで現役を引退。育成出身選手として一軍通算287試合に登板した、北海道出身の実力派リリーバーです。
【球団別】北海道出身の現役プロ野球選手一覧
最新のNPB登録情報をもとに、支配下登録されている北海道出身選手を球団別にまとめました。育成選手は支配下登録の状況が頻繁に変わるため、この一覧からは除外しています。
北海道日本ハムファイターズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 伊藤大海 | 投手 | 茅部郡鹿部町 |
| 玉井大翔 | 投手 | 常呂郡佐呂間町 |
| 藤森海斗 | 捕手 | 根室市 |
| 今川優馬 | 外野手 | 釧路市 |
| 常谷拓輝 | 内野手 | 北海道 |
伊藤大海や玉井大翔に加え、藤森海斗と常谷拓輝が新たに加入しています。伏見寅威は阪神、杉浦稔大は中日へ移籍しました。
福岡ソフトバンクホークス
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 木村大成 | 投手 | 北広島市 |
| 川村友斗 | 外野手 | 松前郡松前町 |
埼玉西武ライオンズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 秋山俊 | 外野手 | 登別市 |
| 若林楽人 | 外野手 | 白老郡白老町 |
| 佐藤爽 | 投手 | 北広島市 |
千葉ロッテマリーンズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 石垣元気 | 投手 | 登別市 |
| 菊地吏玖 | 投手 | 苫小牧市 |
| 河村説人 | 投手 | 勇払郡むかわ町 |
石垣元気は健大高崎高校からドラフト1位で入団。最速158km/hを記録した北海道出身の本格派右腕として注目されています。
オリックス・バファローズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 髙谷舟 | 投手 | 札幌市 |
| 片山楽生 | 投手 | 河東郡音更町 |
| 窪田洋祐 | 外野手 | 北海道 |
| 髙島泰都 | 投手 | 赤平市 |
東北楽天ゴールデンイーグルス
最新の登録情報では、支配下登録されている北海道出身選手はいません。
読売ジャイアンツ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 鈴木大和 | 外野手 | 北広島市 |
阪神タイガース
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 伏見寅威 | 捕手 | 千歳市 |
| 門別啓人 | 投手 | 沙流郡日高町 |
| 茨木秀俊 | 投手 | 札幌市 |
| 早川太貴 | 投手 | 江別市 |
| 能登嵩都 | 投手 | 旭川市 |
日本ハムから加入した伏見寅威をはじめ、門別啓人、茨木秀俊、早川太貴、能登嵩都と北海道出身選手が多く在籍しています。
横浜DeNAベイスターズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 宮下朝陽 | 内野手 | 寿都郡黒松内町 |
| 若松尚輝 | 投手 | 札幌市 |
宮下朝陽は北海高校、東洋大学を経てプロ入りした北海道出身の内野手です。
広島東洋カープ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 滝田一希 | 投手 | 寿都郡黒松内町 |
| 工藤泰己 | 投手 | 札幌市 |
| 斉藤優汰 | 投手 | 岩見沢市 |
| 平川蓮 | 外野手 | 札幌市 |
| 持丸泰輝 | 捕手 | 旭川市 |
平川蓮は札幌国際情報高校、仙台大学を経てドラフト1位で入団した大型のスイッチヒッターです。
東京ヤクルトスワローズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 坂本拓己 | 投手 | 奥尻郡奥尻町 |
| 沼田翔平 | 投手 | 旭川市 |
中日ドラゴンズ
| 選手名 | ポジション | 出身地 |
|---|---|---|
| 辻本倫太郎 | 内野手 | 札幌市 |
| 杉浦稔大 | 投手 | 帯広市 |
| 川越誠司 | 外野手 | 札幌市 |
| 齋藤綱記 | 投手 | 札幌市 |
| 髙橋幸佑 | 投手 | 北海道 |
| 能戸輝夢 | 内野手 | 河東郡音更町 |
| 牧野憲伸 | 投手 | 帯広市 |
杉浦稔大をはじめ、齋藤綱記、川越誠司、辻本倫太郎など、北海道出身選手が投打にわたって在籍しています。
北海道出身のプロ野球選手ベストナイン

北海道出身選手の通算成績、タイトル、主要表彰、守備位置のバランスをもとに、歴代ベストナインを選出しました。
| 守備位置 | 選手名 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 投手 | 星野伸之 | 通算176勝。1987年から1996年まで10年連続で二桁勝利を記録 |
| 捕手 | 伏見寅威 | オリックス、日本ハム、阪神でプレー。オリックスのリーグ優勝と日本一に貢献 |
| 一塁手 | 明石健志 | ソフトバンク一筋で通算1,008試合に出場。内外野を守れるユーティリティープレーヤー |
| 二塁手 | 本間満 | ダイエー・ソフトバンクで通算11年間プレー。内野の複数ポジションを担当 |
| 三塁手 | 佐藤龍世 | 長打力と選球眼を備えた現役内野手。西武などで主力として活躍 |
| 遊撃手 | 高橋慶彦 | 通算1,826安打・477盗塁。33試合連続安打、盗塁王3回、ベストナイン5回 |
| 外野手 | 若松勉 | 通算2,173安打、通算打率.319。首位打者2回、MVP1回、野球殿堂入り |
| 外野手 | 高沢秀昭 | 1988年のパ・リーグ首位打者。ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞3回 |
| 外野手 | 鈴木貴久 | 通算1,226安打、192本塁打、657打点。1987年から4年連続20本塁打 |
投手は通算176勝を挙げた星野伸之、捕手は複数球団で豊富な経験を持つ伏見寅威を選出しました。
内野では、通算1,826安打と477盗塁を記録した高橋慶彦が中心です。一塁手と二塁手には、複数ポジションを守りながらソフトバンクの黄金期を支えた明石健志と本間満を選びました。
外野は、通算2,173安打の若松勉、首位打者を獲得した高沢秀昭、通算192本塁打の鈴木貴久という実績豊富な3人です。
まとめ
北海道出身のプロ野球選手では、通算2,173安打を記録した若松勉、通算176勝の星野伸之、通算165勝の佐藤義則が歴代を代表する存在です。
現役では、2年連続で最多勝を獲得した伊藤大海が中心的な存在となっています。さらに、門別啓人、平川蓮、石垣元気など、将来性の高い若手も各球団に在籍しています。
なお、所属球団や支配下・育成の区分はシーズン中にも変更されます。本記事はNPB選手一覧およびNPB公示をもとに、最新情報へ更新しています。
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