プロ野球のペナントレースでは1球団あたり143試合を行います。その143試合を通してシーズン順位が決定し、順位によってクライマックスシリーズに出場するチームが決定します。
さらに、そのクライマックスシリーズで勝ち上がると日本シリーズへの出場権利を有します。
そこで本記事では、日本シリーズについて解説していきます。登録人数や歴代の出場球団についても紹介しているため、日本シリーズについてい知りたい方は是非最後まで記事をご覧ください。
プロ野球の日本シリーズとは
日本シリーズとは、その年のプロ野球日本一を決める試合で先に4勝した方が勝ちとなります。優勝チームには、日本野球機構よりペナント、チャンピオンフラッグ、内閣総理大臣杯などが贈られ、在京民放各テレビ局より賞金、計250万円が与えられます。
また、アジアシリーズの開催(参加)年には、大会への出場権も与えられます。
日本シリーズへの道
- リーグ戦3位以上
- クライマックスシリーズ優勝
- 日本シリーズ進出
日本シリーズに出場できるチームは、セ・リーグ、パ・リーグの各リーグのクライマックスシリーズで優勝したチームとなります。クライマックスシリーズは、ペナントレース(1チーム143試合)終了時の上位3チームの中から1チーム勝ち抜けで争います。
まず、ペナントレース2位と3位のチームが対戦し先に2勝した方が勝ち抜けです。
次に、この勝ち抜けチームとペナントレース1位チームが対戦し先に4勝した方がクライマックスシリーズ優勝となります。この際に、ペナントレース1位チームには1勝のアドバンテージが与えられます。
日本シリーズ登録人数
項目 | 回答 |
---|---|
対象者 | 8月31日までに支配下登録されている選手 →シリーズ出場球団に在籍している選手 |
登録可能人数 | 40人 |
当日ベンチ入り人数 | 26人 |
日本シリーズの出場資格を有する選手は、原則として8月31日までにシリーズ出場球団に支配下登録されている選手が対象です。
また、そこから40人が選出され、さらにその日の試合に出場できるベンチ入りメンバーは26人までとされています。
プロ野球の日本シリーズ歴代優勝球団一覧
1949年のプロ野球のリーグ分裂を受けて、翌1950年から日本シリーズは開催されています。
歴代優勝チームを下記にまとめました。
回 | 開催年 | 勝利チーム |
---|---|---|
1 | 1950年 | 毎日 |
2 | 1951年 | 巨人 |
3 | 1952年 | 巨人 |
4 | 1953年 | 巨人 |
5 | 1954年 | 中日 |
6 | 1955年 | 巨人 |
7 | 1956年 | 西鉄 |
8 | 1957年 | 西鉄 |
9 | 1958年 | 西鉄 |
10 | 1959年 | 南海 |
11 | 1960年 | 大洋 |
12 | 1961年 | 巨人 |
13 | 1962年 | 東映 |
14 | 1963年 | 巨人 |
15 | 1964年 | 南海 |
16 | 1965年 | 巨人 |
17 | 1966年 | 巨人 |
18 | 1967年 | 巨人 |
19 | 1968年 | 巨人 |
20 | 1969年 | 巨人 |
21 | 1970年 | 巨人 |
22 | 1971年 | 巨人 |
23 | 1972年 | 巨人 |
24 | 1973年 | 巨人 |
25 | 1974年 | ロッテ |
26 | 1975年 | 阪急 |
27 | 1976年 | 阪急 |
28 | 1977年 | 阪急 |
29 | 1978年 | ヤクルト |
30 | 1979年 | 広島 |
31 | 1980年 | 広島 |
32 | 1981年 | 巨人 |
33 | 1982年 | 西武 |
34 | 1983年 | 西武 |
35 | 1984年 | 広島 |
36 | 1985年 | 阪神 |
37 | 1986年 | 西武 |
38 | 1987年 | 西武 |
39 | 1988年 | 西武 |
40 | 1989年 | 巨人 |
41 | 1990年 | 西武 |
42 | 1991年 | 西武 |
43 | 1992年 | 西武 |
44 | 1993年 | ヤクルト |
45 | 1994年 | 巨人 |
46 | 1995年 | ヤクルト |
47 | 1996年 | オリックス |
48 | 1997年 | ヤクルト |
49 | 1998年 | 横浜 |
50 | 1999年 | ダイエー |
51 | 2000年 | 巨人 |
52 | 2001年 | ヤクルト |
53 | 2002年 | 巨人 |
54 | 2003年 | ダイエー |
55 | 2004年 | 西武 |
56 | 2005年 | ロッテ |
57 | 2006年 | 日本ハム |
58 | 2007年 | 中日 |
59 | 2008年 | 西武 |
60 | 2009年 | 巨人 |
61 | 2010年 | ロッテ |
62 | 2011年 | ソフトバンク |
63 | 2012年 | 巨人 |
64 | 2013年 | 楽天 |
65 | 2014年 | ソフトバンク |
66 | 2015年 | ソフトバンク |
67 | 2016年 | 日本ハム |
68 | 2017年 | ソフトバンク |
69 | 2018年 | ソフトバンク |
70 | 2019年 | ソフトバンク |
71 | 2020年 | ソフトバンク |
72 | 2021年 | ヤクルト |
73 | 2022年 | オリックス |
セ・リーグVSパ・リーグ
リーグ | 日本一回数 |
---|---|
セ・リーグ | 36回 |
パ・リーグ | 37回 |
日本シリーズが始まった1950年以降の73回のうち、日本一回数は上記となっております。実は、セ・リーグとパ・リーグの日本一回数はほぼ差がありません。
しかし、2003年以降の17シリーズは、パ・リーグ球団が14回優勝しています。そのため、多くの野球ファンはパ・リーグの方が日本一回数が圧倒的に多いのでは?と錯覚すると思います。ちなみにセ・リーグ球団の優勝は、下記のみです。
- 2007(中日)
- 2009年(巨人)
- 2012年(巨人)
- 2021年(ヤクルト)
プロ野球の日本シリーズまとめ
以上、プロ野球日本シリーズについて記述してきました。
日本シリーズで優勝するためには、長いシーズンを安定して勝ち抜く力と、短期的に勝ち切る力の両方を必要とします。そのため、優勝したチームが必ずしも日本一になるとは限りません。
大谷翔平らが活躍するメジャーリーグベースボールもいいですが、WBCワールドベースボールクラシック優勝メンバーらが活躍する日本のプロ野球も盛り上がっています。
23年シーズンはどの球団が日本一に輝くのか、いまから楽しみです。