東京都は、通算868本塁打を記録した王貞治をはじめ、日米で活躍した井口資仁や岩隈久志、カブスで長打力を発揮する鈴木誠也など、多くの名選手を輩出しています。
本記事では、東京都出身のプロ野球選手を現役・OBの両方から紹介します。出身区市や代表的な実績を整理し、最後に守備位置と実績を踏まえた独自のベストナインをまとめました。
東京都出身のプロ野球選手一覧
王貞治|墨田区出身

王貞治は、現在の墨田区にあたる地域で生まれ、巨人一筋で活躍した一塁手です。一本足打法を武器に、NPB歴代最多の通算868本塁打を記録しました。
本塁打王15回、打点王13回、MVP9回を受賞し、1973年・1974年には2年連続で三冠王を獲得。巨人の9年連続日本一を支えた、球史を代表する打者です。
監督としてもダイエーを日本一に導き、2006年の第1回WBCでは日本代表監督として優勝を果たしました。
鈴木誠也|荒川区出身

鈴木誠也は、シカゴ・カブスに所属する荒川区出身の外野手です。二松学舎大付属高校から広島に入団し、2019年・2021年にセ・リーグ首位打者を獲得しました。
2022年からMLBでプレーし、2025年には32本塁打・103打点を記録。確実性の高い打撃に長打力と選球眼を兼ね備え、日米で中軸を担ってきました。
東京2020オリンピックでは日本代表として金メダルを獲得。地元の荒川区からも、その活躍をたたえられています。
井口資仁|西東京市出身

井口資仁は、旧田無市、現在の西東京市出身の元内野手です。ダイエー、ホワイトソックス、ロッテなどでプレーし、日米通算2,000安打を達成しました。
日本では盗塁王を2回獲得し、2005年にはホワイトソックスのワールドシリーズ制覇に貢献。打撃・走塁・二塁守備の総合力に優れた選手でした。
引退後は2018年から2022年までロッテの監督を務め、2026年7月には侍ジャパントップチームの監督就任が発表されています。
岩隈久志|東大和市出身

岩隈久志は、東大和市出身の元右腕投手です。堀越高校から近鉄に入団し、楽天、マリナーズなどで先発投手として活躍しました。
楽天時代の2008年には21勝を挙げ、最多勝・最優秀防御率・最高勝率に加えて沢村賞とMVPを受賞。精密な制球と変化球を武器に、打者を打ち取りました。
2009年のWBCでは日本の連覇に貢献し、2015年にはマリナーズでノーヒットノーランを達成。国内外で大きな実績を残した投手です。
山﨑康晃|荒川区出身

山﨑康晃は、横浜DeNAベイスターズに所属する荒川区出身の右腕投手です。帝京高校、亜細亜大学を経てプロ入りしました。
2015年に37セーブを挙げて新人王を受賞し、2018年・2019年には最多セーブを獲得。2022年には通算200セーブに到達しました。
鋭く落ちるツーシームを武器に、抑えと中継ぎの両方を経験してきた救援投手です。東京2020オリンピックでは日本代表の金メダル獲得にも貢献しています。
清宮幸太郎|新宿区出身

清宮幸太郎は、北海道日本ハムファイターズに所属する新宿区出身の内野手です。早稲田実業高校時代から長打力で注目を集め、2017年のドラフトでは7球団が1位指名で競合しました。
プロでは一塁と三塁で出場を重ね、2025年には規定打席に到達してリーグ2位の143安打を記録。長打だけでなく、安打を積み重ねる打撃でも存在感を示しています。
将来性だけで語られる段階から、一軍の打線を支える選手へと成長を続けています。
杉谷拳士|練馬区出身
杉谷拳士は、練馬区出身の元内外野手です。帝京高校から日本ハムに入団し、2022年までプレーしました。
左右両打席で打つスイッチヒッターで、内野と外野の複数ポジションに対応。代打・代走・守備固めなど、試合展開に応じた幅広い役割を担いました。
タイトルや通算記録とは別の面からチームを支えた選手で、明るい人柄でも親しまれました。引退後はスポーツの魅力を伝える活動などに取り組んでいます。
田淵幸一|豊島区出身
田淵幸一は、豊島区出身の元捕手です。法政大学から阪神に入団し、強肩強打の捕手として活躍しました。
1975年に43本塁打で本塁打王を獲得し、通算では474本塁打を記録。美しい放物線を描く打球から「ホームランアーチスト」と呼ばれました。
西武移籍後は1982年・1983年の日本一に貢献。2020年には野球殿堂入りを果たしています。
鳥谷敬|東村山市出身
鳥谷敬は、東村山市出身の元内野手です。聖望学園高校、早稲田大学を経て阪神に入団し、ロッテでもプレーしました。
通算2,099安打を記録し、遊撃を中心とした守備と高い出塁能力で打線を支えました。長く試合に出続けた継続性も、代表的な実績の一つです。
2021年に現役を引退。地元の東村山市ではトークイベントにも参加し、野球を通じた経験を伝えています。
江藤智|東大和市出身
江藤智は、東大和市出身の元内野手です。広島、巨人、西武でプレーし、主に三塁手として活躍しました。
広島時代の1993年・1995年に本塁打王を獲得。1995年は打点王も受賞し、セ・リーグを代表する長距離打者として打線をけん引しました。
東京都出身の三塁手を選ぶうえで、主軸としての打撃実績を高く評価できる選手です。
万波中正|練馬区出身
万波中正は、北海道日本ハムファイターズに所属する練馬区出身の外野手です。横浜高校を経てプロ入りし、長打力と強肩を武器に活躍しています。
2023年には25本塁打を放ち、ベストナインとゴールデン・グラブ賞を初受賞。2025年にも20本塁打を記録し、2026年には通算100本塁打に到達しました。
打撃だけでなく、外野からの強い送球で走者の進塁を防げる点も大きな魅力です。
森本稀哲|荒川区出身
森本稀哲は、荒川区出身の元外野手です。帝京高校から日本ハムに入団し、横浜・DeNA、西武でもプレーしました。
2006年から3年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞し、2007年にはベストナインにも選出。俊足と広い守備範囲を生かし、日本ハムの日本一やリーグ優勝に貢献しました。
外野守備と走塁でチームを支えた実績から、ベストナインでは守備面を重視して選出しています。
東京都出身のプロ野球選手ベストナイン

東京都出身の現役・OBから、通算成績やタイトル、守備・走塁の特徴を踏まえてベストナインを選びました。DHは設けず、外野手はNPBのベストナイン表彰と同様に、左右中堅を区別せず3人を選出しています。
| 守備位置 | 選手名 | 出身地 | 主な実績・選出理由 |
|---|---|---|---|
| 投手 | 岩隈久志 | 東大和市 | 2008年に21勝を挙げて沢村賞・MVPを受賞。MLBでのノーヒットノーランやWBC優勝への貢献も評価しました。 |
| 捕手 | 田淵幸一 | 豊島区 | 通算474本塁打、1975年本塁打王。捕手としての強肩と、打線の中核を担える長打力を評価しました。 |
| 一塁手 | 王貞治 | 墨田区 | 通算868本塁打、本塁打王15回、MVP9回。圧倒的な打撃実績を残した球史を代表する一塁手です。 |
| 二塁手 | 井口資仁 | 西東京市 | 日米通算2,000安打、盗塁王2回。打撃・走塁・二塁守備を兼ね備え、2005年のワールドシリーズ制覇にも貢献しました。 |
| 三塁手 | 江藤智 | 東大和市 | 本塁打王2回、打点王1回。広島などで主軸を担った長打力と、三塁手としての実績を評価しました。 |
| 遊撃手 | 鳥谷敬 | 東村山市 | 通算2,099安打。遊撃守備と出塁能力に優れ、長年にわたり打線と内野陣を支えました。 |
| 外野手 | 鈴木誠也 | 荒川区 | NPBで首位打者2回。2025年にはMLBで32本塁打・103打点を記録した、日米で実績を持つ強打者です。 |
| 外野手 | 万波中正 | 練馬区 | 2023年にベストナインとゴールデン・グラブ賞を受賞。長打力と強肩を評価しました。 |
| 外野手 | 森本稀哲 | 荒川区 | ゴールデン・グラブ賞3回。外野の守備範囲と走塁を重視し、チーム全体のバランスを整える選出です。 |
※本ベストナインは、BASEBALL JOURNAL編集部による独自の基準で作成しています。NPBの公式表彰「ベストナイン」とは異なります。


