野球のホールド/HPとは?ルールや条件/歴代の記録ランキングを紹介!

ホールド・HP

野球のホールド(H)とは、主に中継ぎ投手の働きを評価するための記録です。リードしている場面や同点の場面で登板し、一定の条件を満たして次の投手につなぐと記録されます。

一方、ホールドポイント(HP)は「ホールド+救援勝利」で計算される数字です。NPBでは最優秀中継ぎ投手を決める際にホールドポイントが使われています。

この記事では、ホールドとホールドポイントの違い、記録される条件、セーブとの違い、歴代記録までわかりやすく解説します。

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目次

ホールドとホールドポイントとは

投手 フリー

ホールドは、試合の途中で登板した救援投手がリードや同点の状況を守り、次の投手へつないだときに記録されます。主にセットアッパーなど、中継ぎ投手を評価するときに使われる数字です。

記録意味
ホールド(H)一定の条件を満たしてリードまたは同点を守った救援投手に記録
ホールドポイント(HP)ホールド数+救援勝利数

たとえば30ホールド、5救援勝利を記録した投手なら、ホールドポイントは35HPです。計算式は次のようになります。

ホールドポイント=ホールド+救援勝利

そのため、基本的にHPがホールド数を下回ることはありません。

救援勝利とは

救援勝利とは、リリーフ登板した投手に記録される勝利です。

たとえば同点の場面で登板して無失点に抑え、その直後に味方が勝ち越し、そのリードを最後まで守った場合などに勝利投手になることがあります。

このような救援での勝利数とホールド数を合計した数字がホールドポイントです。

ホールドが記録される基本条件

ホールドが記録されるためには、まず救援投手として登板している必要があります。そのうえで、次のような条件を満たします。

  • 救援投手として登板している
  • 最低1アウト以上を取る
  • 登板中に同点または逆転を許していない
  • 勝利投手になっていない
  • 敗戦投手になっていない
  • セーブ投手になっていない
  • 試合の最後を投げた投手ではない

さらに「リードしている場面」と「同点の場面」でそれぞれ条件が異なります。

リードしている場面でホールドが付く条件

自チームがリードしている状況で登板した場合は、基本的にセーブが付く可能性のある場面で登板し、リードを守ったまま降板するとホールドの対象になります。代表的なのは次の3パターンです。

  • 3点以内のリードで登板し、1イニング以上を投げる
  • 迎える打者2人に連続本塁打を打たれると同点または逆転になる状況で登板する
  • 点差に関係なく3イニング以上を投げる

2つ目はいわゆる「セーブシチュエーション」と同じ考え方です。

5点リードでもホールドが付く場合がある

5点差であれば、一見するとホールドが付かないように思えます。しかし、走者がたまっている場合はホールドの条件を満たすことがあります。

たとえば5点リードの満塁で登板した場合です。塁上の3走者と打者、次打者がすべて得点すると同点になります。

そのため、このような状況ではセーブシチュエーションに該当し、条件を満たしてリードを守ればホールドが記録されます。

同点の場面でもホールドは付く

野球 審判 フリー

ホールドの大きな特徴が、同点の場面でも記録されることです。同点で登板した場合は、1アウト以上を取り、失点せずに降板すればホールドの対象になります。

登板中に味方が勝ち越した場合は、そのリードを保って降板する必要があります。

状況ホールド
同点で登板し無失点で降板条件を満たせば記録
同点で登板し味方が勝ち越して降板リードを守れば記録
同点で登板して失点しビハインドになる記録されない

セーブはリードしている試合の最後を投げる必要がありますが、ホールドは同点でも記録される点が大きな違いです。

ホールドが記録されないケース

好投した中継ぎ投手でも、必ずホールドが付くわけではありません。

1アウトも取れずに降板した場合

ホールドには最低1アウトを取る必要があります。

登板して四球を与えただけで交代した場合などは、リードを守っていてもホールドは記録されません。

同点や逆転を許した場合

リードして登板しても、同点または逆転を許した場合はホールドの条件を満たしません。

自分が出した走者を残して降板し、その走者が後続投手の登板中に生還して同点または逆転になった場合も、ホールドが付かないことがあります。

勝利投手になった場合

救援登板して勝利投手になった場合は、同じ登板でホールドは記録されません。

ただし、救援勝利はHPの計算対象になるため、ホールドポイントは1増えます。

試合の最後を投げた場合

試合の最後まで投げた投手には、通常ホールドは記録されません。

勝っていれば条件に応じてセーブ、同点なら試合終了時の投手として扱われます。

ホールドが記録される具体例

ケース1:チームがその後に逆転負け

7回表、3対1でリードしている場面でA投手が登板したとします。A投手は1イニングを無失点に抑え、3対1のまま降板しました。

その後、9回に別の投手が3点を失い、チームは3対4で敗れました。この場合でも、A投手は自分の登板中に条件を満たしてリードを守っているため、ホールドが記録されます。

ホールドは最終的なチームの勝敗だけで決まる記録ではありません。

ケース2:複数の投手にホールドが付く

ホールドは1試合で複数の投手に記録されることがあります。

投手登板結果
先発A1~6回2対0で降板
中継ぎB7回無失点
中継ぎC8回無失点
抑えD9回試合終了

B投手とC投手が条件を満たしていれば、それぞれにホールドが記録されます。D投手は試合の最後を投げているため、条件を満たしていればセーブが記録されます。

ケース3:同点で無失点

7回、2対2の同点で登板した投手が1イニングを無失点に抑えて降板した場合です。勝敗が決まっていなくても、条件を満たしていればホールドが記録されます。

これが勝利投手やセーブとは異なるホールドの特徴です。

ホールドとセーブの違い

ホールドとセーブはどちらも救援投手を評価する記録ですが、役割が異なります。

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項目ホールドセーブ
主な対象中継ぎ・セットアッパー抑え投手
試合途中で降板基本不可
試合終了まで投げる基本的に対象外必要
同点で記録可能不可
1試合の記録人数複数人の場合がある最大1人

7回や8回を任される投手にはホールド、9回を締めるクローザーにはセーブが記録されるケースが一般的です。

ホールドポイントと最優秀中継ぎ投手

NPBでは、ホールドだけではなくホールドポイントを使って最優秀中継ぎ投手を決定します。HPは次の計算です。

HP=ホールド+救援勝利

たとえば40ホールド、5救援勝利なら45HPです。そのシーズンで最も多くHPを記録した投手が、原則として最優秀中継ぎ投手となります。

2025年の最優秀中継ぎ投手

2026年シーズンはまだ終了していないため、直近の完了シーズンである2025年の結果を紹介します。

リーグ投手ホールド救援勝利HP
セ・リーグ大勢46854
パ・リーグ松本裕樹39544

2025年は巨人の大勢が54HP、ソフトバンクの松本裕樹が44HPでそれぞれリーグトップとなりました。なお、セ・リーグのホールド数だけを見ると、大勢と阪神の及川雅貴が46ホールドで並んでいます。

救援勝利を加算するHPでは、大勢が54、及川が52となりました。

歴代ホールドランキング

NPBで現在のホールド制度が導入されたのは2005年です。2026年9月25日時点の通算ホールド上位は次の通りです。

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順位投手ホールド登板
1位宮西尚生424908
2位山口鉄也273642
3位浅尾拓也200416
4位益田直也176805
5位マシソン174421
6位又吉克樹173503
7位岩崎優172601
8位清水昇171339
9位高梨雄平168467
10位タイ五十嵐亮太163823
10位タイ藤川球児163782

宮西尚生は400ホールドを大きく超え、NPB記録を更新し続けています。2位の山口鉄也が273ホールドのため、通算記録では大きな差がついています。

歴代ホールドポイントランキング

2026年9月25日時点の通算ホールドポイント上位は次の通りです。

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順位投手HPホールド救援勝利
1位宮西尚生46242438
2位山口鉄也32427351
3位浅尾拓也23220032
4位藤川球児21816355
5位又吉克樹21717344
6位益田直也21117635
7位マシソン20117427
8位岩崎優20017228

ホールドポイントでも宮西尚生が歴代1位です。ホールド数だけでなく、長期間にわたって中継ぎとして登板し続けていることが数字にも表れています。

1シーズン最多ホールド記録

NPBのシーズン最多ホールド記録は、2021年にヤクルトの清水昇が記録した50ホールドです。

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順位投手年度ホールド
1位清水昇2021年50
2位浅尾拓也2010年47
3位タイ藤川球児2005年46
3位タイ久保田智之2007年46
3位タイ及川雅貴2025年46
3位タイ大勢2025年46

2025年には及川雅貴と大勢が46ホールドを記録し、歴代3位タイに入りました。

1シーズン最多ホールドポイント記録

シーズンのホールドポイント記録では、2010年の浅尾拓也が59HPで歴代1位です。

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順位投手年度HP
1位浅尾拓也2010年59
2位久保田智之2007年55
3位大勢2025年54
4位タイ藤川球児2005年53
4位タイ清水昇2021年53
6位タイ浅尾拓也2011年52
6位タイ及川雅貴2025年52

大勢は2025年に54HPを記録し、歴代3位に入りました。

ホールド・HPに関するよくある質問

チームが負けてもホールドは付く?

付きます。

投手自身が登板した時点でホールドの条件を満たし、リードまたは同点を守って降板していれば、その後チームが逆転負けしてもホールドが記録される場合があります。

1試合で複数の投手にホールドは付く?

付きます。

7回と8回を別々の中継ぎ投手が投げ、それぞれホールドの条件を満たせば2人とも記録されます。

同点でもホールドは付く?

付きます。

同点で登板し、1アウト以上を取り、失点せずに降板するなどの条件を満たせばホールドが記録されます。

勝利投手とホールドを同時に記録できる?

できません。

救援勝利が記録された場合はホールドにはなりません。ただし、救援勝利はホールドポイントに1として加算されます。

セーブとホールドを同時に記録できる?

できません。

セーブは試合の最後を投げた救援投手に記録されるため、同じ登板でホールドとセーブの両方が付くことはありません。

ホールド・ホールドポイントまとめ

ホールドは、リードや同点の重要な場面を任された中継ぎ投手を評価するための記録です。

  • 救援投手として登板する
  • 最低1アウト以上を取る
  • リードや同点を守って降板する
  • 勝利・敗戦・セーブ投手にならない
  • 同点の場面でも記録される

ホールドポイントは「ホールド+救援勝利」で計算します。NPBではホールドポイントが最優秀中継ぎ投手を決める基準として使われています。

2026年9月時点では宮西尚生が通算424ホールド、462ホールドポイントで、いずれもNPB歴代1位です。

先発投手の勝利数や抑え投手のセーブ数だけでなく、ホールドやHPにも注目すると、中継ぎ投手がどれだけチームの勝利に貢献しているかがよりわかりやすくなります。

運営者情報

株式会社プッシュバント

株式会社プッシュバント

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プッシュバントは、野球選手のセカンドキャリアやライフプランを真剣に考え、1人1人の目的にあったステージを提供します。

URL:https://pushbunt.com/

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