夏の甲子園が終わった後、再び強豪校同士がぶつかるのが国民体育大会(通称:国体)です。毎年9月下旬〜10月上旬にかけて行われる国体は、様々な競技の結果を都道府県対抗で争うスポーツの祭典と言われています。
夏の甲子園を沸かせた強豪校の3年生にとって最後の舞台となる国体は、甲子園直後の時期ということもあり、人気の高い種目です。
そこで本記事では、国体出場校がどのように決まるのか、どのように観戦できるのかを紹介します。注目したい歴代優勝校についても記載してるため、是非最後までご覧ください。
高校野球の国体出場校の決め方
国体に出場する高校数
国体は都道府県対抗の祭典ですが、特別競技とされる高校野球では12校のみが選出され、トーナメント形式で優勝を争います。限られた枠のため、全ての都道府県から代表が出場するわけではありませんが、同じ都道府県から2校以上が選出されることはありません。
数少ない選ばれし高校だけがプレーできる、貴重な大会といえます。
国体出場校の選出方法
国体の出場校は、直前に行われる夏の甲子園の結果によって選出されます。
以下の3枠が設けられており、いずれかの条件に合致した高校が12校選出されます。
出場枠 | 選出方法 |
---|---|
国体開催エリア枠 | その年の国体開催都道府県より代表1校 ※国体の開催都道府県は毎年異なる |
ベスト8枠 | 夏の甲子園にてベスト8の高校 |
ベスト16枠 | 夏の甲子園のベスト8進出をかけた試合にて、良い試合を見せた高校 |
同じ都道府県から2校以上は選出されないため、国体開催都道府県の学校がベスト8に進出してる場合は、ベスト16枠から選出するチームが1校増やされた計12校が出場することになります。
また、夏の甲子園では、同じ都道府県から2校出場している場合がありますが、両校がベスト8に進出している場合は、いずれか一方のみ選出され、代わりにベスト16枠から1校多く選出された計12校で戦います。
高校野球の国体での歴代優勝校【過去10年】
年度 | 優勝校 | 都道府県 |
---|---|---|
2013年 ※1 | 修徳 大阪桐蔭 | 東京 大阪 |
2014年 | 明徳義塾 | 高知 |
2015年 | 東海大相模 | 神奈川 |
2016年 | 履正社 | 大阪 |
2017年 | 広陵 | 広島 |
2018年 ※2 | 大阪桐蔭 金足農 浦和学院 近江 | 大阪 秋田 埼玉 滋賀 |
2019年 | 関東一 | 東京 |
2020年 | – | – |
2021年 | – | – |
2022年 | 大阪桐蔭 | 大阪 |
2013年(※1)は同点引き分けにより両校優勝。2018年(※2)は台風による大会打ち切りのため、準決勝が実施されず4校優勝という結果になりました。
また、2020年、21年は新型コロナウイルスの影響で開催自体が中止されております。
高校野球の国体観戦方法
国体の観戦方法は、現地観戦と中継観戦の2種類があります。
現地観戦は、チケットを購入することで球場で観戦することができます。昨年大会では球場でのチケット販売はされず、全席前売りでの販売とされていたため、購入希望の際は事前の確認が必要です。
観戦料金
区分 | 料金 |
---|---|
高校生以下 | 300円 |
大人 | 800円 |
2023年大会のチケットについては、2023年6月現在は詳細が明らかになっていません。また、仮にお住まいの地域から開催地が遠く、現地観戦が難しい場合には、インターネット中継で観戦することができます。
朝日新聞社とABCテレビによる配信サービス「バーチャル高校野球(https://vk.sportsbull.jp/koshien/)」にて全試合が配信されます。
ちなみに上記のバーチャル高校野球は夏の甲子園も無料で全試合中継しているため、高校野球ファンには重宝されています。
【高校野球】国体まとめ
夏の甲子園後、甲子園を沸かせた強豪校の3年生にとって最後の舞台となるのが国体です。
出場は開催都道府県の代表校と夏の甲子園で結果を残した計12校のみになります。
限られた高校だけがプレーできる舞台ですが、現地観戦はもちろん、インターネット中継での観戦も可能な大会です!