野球に限らずスポーツには「タイム」と呼ばれるタイミングがあります。
野球においては、キャッチャーがタイムをとってピッチャーに駆けよったり、監督がタイムをとって選手交代を伝えたり、打者のタイミングが悪かったときに間を作る意味でタイムを取るなど、様々な使われ方をします。
そんな身近なタイムですが、使い方によっては回数制限や時間制限があります。
そこで本記事では、タイムとは何をする時間なのか、1試合におけるタイムの回数やタイミングなどを紹介しています。
野球のタイムとは
タイムとは、試合を一時中断させることを指します。
選手や監督が、審判にタイムを要求し、審判が「タイム」と宣告したら有効となります。
ボールインプレー中のタイムはかけられないことになっています。
タイムの種類
- 一般的なタイム
- 選手交代のタイム
- 守備側のタイム
- 攻撃側のタイム
野球におけるタイムは主に上記4種類にわけることができます。
それぞれ目的については、次項で解説いたいます。
タイムの取り方(タイミング)
冒頭でも少し紹介しましたが、選手または監督が審判に申告することでタイムを取得できます。
主審、塁審関係なく審判に申告すればOKです。ただ、インプレー中はタイムを取得できません。
スコアの書き方
タイムについてはスコアに記載しません。
タイムによって発生した選手交代やボールデッドといった結果を記載します。
野球のタイムは何をする時間なのか
一般的なタイム
一般的なタイムでは、ほどけてしまった靴紐を直したり、ユニフォームが出ているのを直したりといったことをするために利用されます。試合が動いている中で靴紐を結んだり、ユニフォームをしまったりすると危険ですよね。
危険がないように、タイムを審判にリクエストして、審判がタイムを宣告すると、安全に直すことができます。
汚れたボールを交換する時のタイムは、試合でもよく見られる光景です。
選手交代のタイム
選手交代のタイムでは、代打、代走、ピッチャー交代の時に利用されます。
主に監督がタイムをかけて交代を指示します。
代走や代打に伝令すると攻撃側のタイムとなるため、注意が必要です。あくまでも交代のためのタイムであるため、他の選手を使って、監督から改めて指示を与えることはできません。
守備側のタイム
守備側のタイムでは、主に監督の指示を伝えるために利用されます。試合が劣勢の時にかかることが多いです。
高校野球では、監督がベンチから出て、選手に指示することができません。そのため、監督の指示(伝令)を伝える人がマウンドに行き、ピッチャーや野手陣に指示を伝えています。
監督からの指示とは関係なしに、キャッチャーを含めた内野手が2人以上マウンドにいった場合も、1回のタイムとしてカウントされます。また、監督やコーチが同じピッチャーの元へマウンドに行けるのは、1イニング1回のみとなっています。
1イニングの中で、同じピッチャーの元へ2回行くと、そのピッチャーは自動的に交代となってしまいます。伝令がフェアゾーンに入るだけでタイムがかかるため、注意が必要です。
攻撃側のタイム
攻撃側のタイムでは、打者及び走者に指示を伝えるために利用されます。守備側のタイムと同様、監督の指示を伝えるためにあります。
相手の守備側がタイムを取っている時に、攻撃側の伝令を入れてもカウントはされません。
野球のタイムの条件
タイムの回数制限
タイムには回数制限があります。
上記で紹介した、「一般的なタイム」と「選手交代のタイム」には回数制限がありません。しかし、「守備側のタイム」と「攻撃側のタイム」には回数制限があります。
結論、どちらも3回ずつです。
しかし、延長戦に入った場合は、守備側も攻撃側も1イニングにつき1回だけタイムをかけることが可能です。延長戦に入る前に3回タイムを消化していなくても、1イニングにつき1回のタイムというルールになっています。
タイムの制限時間
タイムには制限時間があり、30秒と定められています。
30秒のルールは、守備側のタイムも攻撃側のタイムも同様となっています。
審判がタイムとコールしてから、30秒以内に終わらせるようにします。時間の計測は控え審判が行なっていて、球審に知らせることになっています。控え審判がいない場合には、守備についている側の塁審が計測します。
野球のタイムまとめ
回数制限 | 時間 | |
---|---|---|
守備側のタイム | 3回まで | 30秒以内 |
攻撃側のタイム | 3回まで | 30秒以内 |
延長戦のタイム | 1イニングに1回まで | 30秒以内 |
タイムにはルールがいくつかあります。試合を見ていれば1試合に少なくとも1回は、タイムの場面を見るでしょう。
どんなことを話しているのか想像するのも楽しいですよ。