1949年、昭和24年よりプロ野球チームは2リーグ制を採用しており、セ・リーグとパ・リーグに分かれております。
セ・リーグには、読売ジャイアンツ、東京ヤクルトスワローズ、横浜DeNAベイスターズ、中日ドラゴンズ、阪神タイガース、広島東洋カープの6チームが所属しています。
一方パ・リーグには、北海道日本ハムファイターズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、埼玉西武ライオンズ、千葉ロッテマリーンズ、オリックス・バファローズ、福岡ソフトバンクホークスの6チームです。
本記事では、チームの順位の決め方などについて記述していきます。
プロ野球の各リーグにおける順位の決め方
プロ野球チームの順位の決め方ですが、まず、セ・パの各リーグで順位を決めます。
リーグ順位の決め方は、各チームの勝率で決められます。
試合の勝敗によるゲーム差と認識される方もいますが、正確には勝率で求められます。
勝率とは
勝率=勝試合数÷(勝試合数+敗試合数)
勝試合数÷(全試合数-引分試合数)
勝率は上記いづれかの計算式で求めることができます。
勝率が同じチームがある場合は順位の決め方がセ・パで異なります。
【セ・リーグ】
- 勝利数
- 対戦勝率
- 前年度順位
【パ・リーグ】
- 対戦勝率
- 交流戦を除いたリーグ戦の勝率
- 前年度順位
上記の優先順位が定められていますが、滅多に使われることはありません。詳細は下記をご覧ください。
ゲーム差とは
リーグにおいて順位を決める場合、各順位間の差をゲーム差で表します。ゲーム差の計算方法は、次の通りです。
{(2つのチームの勝利数の差) – (2つのチームの敗戦数の差)} ÷ 2
例えば、5月17日終了時点のパ・リーグの順位表は次のようになっています。
順位 | 球団 | 試合 | 勝 | 敗 | 引 | 勝率 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ロッテ | 36 | 20 | 14 | 2 | 0.588 | |
2 | オリックス | 38 | 21 | 15 | 2 | 0.583 | 0 |
3 | ソフトバンク | 35 | 18 | 15 | 2 | 0.545 | 1.5 |
4 | 西武 | 38 | 17 | 20 | 1 | 0.459 | 3 |
5 | 日本ハム | 38 | 16 | 22 | 0 | 0.421 | 1.5 |
6 | 楽天 | 37 | 15 | 21 | 1 | 0.417 | 0 |
首位ロッテと最下位楽天のゲーム差は、計算式にあてはめると「{(20-15) – (14-21) } ÷ 2 = 6」なります。このゲーム差という数値により、各チーム間の差がどの程度あるかがわかるようになっています。詳細は下記をご覧ください。
プロ野球の対戦の仕方
プロ野球では2005年よりセ・リーグのチームとパ・リーグのチームが対戦する「セ・パ交流戦」を実施しています。
2023シーズンは各チーム143試合を行うことになっていますが、その対戦はどのようになっているのでしょうか。
これは、同一リーグ内の5チームと各25回対戦する125試合と、セ・パ交流戦で自身と異なるリーグに属する6チームと各3回対戦する18試合の合計で143試合となります。
このように、セ・パ・各リーグのチームが平等に対戦するようになっています。
日本一の決め方
143試合のペナントレースを経て各リーグの順位が決まりますが、次に日本一を決めるためにリーグクライマックスシリーズ、そして日本シリーズが行われます。
リーグクライマックスシリーズは各リーグで上位3チームが優勝を争います。
まず、ペナントレース2位と3位のチームが対戦し先に2勝した方が勝ち抜けです。次に、この勝ち抜けチームとペナントレース1位チームが対戦し先に4勝した方がクライマックスシリーズ優勝となります。
この際に、ペナントレース1位チームには1勝のアドバンテージが与えられます。
そして、各リーグのクライマックスシリーズ優勝チームは、日本シリーズを戦い先に4勝した方がプロ野球日本一となります。
プロ野球の順位の決まり方まとめ
ここまで、プロ野球の順位の決め方や同率の場合やゲーム差の考え方を解説してきました。プロ野球の順位は「勝率」で決定しますが、同じ場合の決め方はセパ各リーグで異なります。
勝率の考え方を知ることで、シーズン終盤のドキドキが変わってきます。
クライマックスシリーズ進出チームや日本シリーズ優勝チームが見えてくるには時期尚早ではありますが、これからが盛り上がってきますので注視していきたいものですね。