関東は、茨木/栃木/群馬/埼玉/千葉/東京(東西)/神奈川の7県から成り立ちます。
関東地区は激戦地区です。毎年、地区大会でも上位になると甲子園と差がないハイレベルな戦いが繰り広げられ、一部高校野球ファンのなかでは甲子園より面白いとも言われます。
本記事では、そんな関東地方の甲子園出場校と強豪校を分析してみました!
関東地方の高校野球の特徴
- 茨木
- 栃木
- 群馬
- 埼玉
- 千葉
- 東京(東西)
- 神奈川
以上、7つの県から関東地区は成り立ちます。作新学院、花咲徳栄、木更津総合、関東一、東海大相模などといったように軽く考えただけでも無数に強豪校が出てきます。
地方大会の出場校数も全体的に多く、日本の首都近郊地区である特徴が出ております。
関東地方の高校数
都道府県 | 校数 |
---|---|
茨木 | 93 |
栃木 | 58 |
群馬 | 61 |
埼玉 | 147 |
千葉 | 153 |
東東京 | 127 |
西東京 | 125 |
神奈川 | 170 |
関東地区の地方大会参加平均高校数は100校を超えます。
数年前まで神奈川県の地方大会参加高校数は200に届きそうでした。しかし、いまでは170校です。
さらに、この170のなかには複数高校が絡む連盟チームも含まれます。また、ベンチ入りの20人以上の部員数がいる高校もかなり少なくなってきているみたいです。
以上のことから、野球人口の減少が顕著に表れていることがわかります。
茨城の強豪校と過去の甲子園出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 明秀日立 | 3回戦敗退 |
21年 | 鹿島学園 | 1回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 霞ヶ浦 | 1回戦敗退 |
18年 | 土浦日大 | 1回戦敗退 |
17年 | 土浦日大 | 1回戦敗退 |
16年 | 常総学院 | ベスト8 |
15年 | 霞ヶ浦 | 1回戦敗退 |
14年 | 藤代 | 1回戦敗退 |
13年 | 常総学院 | ベスト8 |
12年 | 常総学院 | 2回戦敗退 |
11年 | 藤代 | 2回戦敗退 |
10年 | 水城 | 2回戦敗退 |
2010年以降、ベスト8以上に2度進出しています。しかし、それ以外は甲子園で2連勝した実績がありません(22年の明秀日立も2回戦スタートでした)。
しかし、他県の名門校に勝利することが多く、もしかすると。毎年期待してくれるのが茨城県です。
常総学院
2003年の夏の甲子園優勝、2001年のセンバツ甲子園優勝と茨城県内では圧倒的な成績を残しています。
さらに2000年以降、春夏併せて3度のベスト8に入るなど、甲子園に出場してくるたびに結果を残しているチームです。しかし、近年は県内初戦敗退など、2016年出場以来、夏の甲子園に出場できていません。
栃木の強豪校と過去の甲子園出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 国学院栃木 | 3回戦敗退 |
21年 | 作新学院 | 2回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 作新学院 | ベスト8 |
18年 | 作新学院 | 1回戦敗退 |
17年 | 作新学院 | 1回戦敗退 |
16年 | 作新学院 | 優勝 |
15年 | 作新学院 | 3回戦敗退 |
14年 | 作新学院 | 2回戦敗退 |
13年 | 作新学院 | 3回戦敗退 |
12年 | 作新学院 | ベスト8 |
11年 | 作新学院 | ベスト4 |
10年 | 佐野日大 | 1回戦敗退 |
栃木県は、全国的に見ても野球が強い県です。2022年に作新学院の連続出場が途絶えましたが、そこで出てきた国学院栃木が甲子園で智辯和歌山を下しました。
作新学院に地方大会で勝利したのは決してミラクルではないと、甲子園の舞台で証明しましたね。
夏、春それぞれ3回ずつ優勝している実績がある上に、ベスト8以上にもよく食い込んでくるのが栃木県です。
作新学院
現西武ライオンズの今井達也投手をようして、2016年には優勝を果たしました。
それ以外の成績をみても、2010年以降の直近でベスト4、ベスト8にそれぞれ食い込んでいます。
栃木県は15年前くらいから、作新学院1強と評されていました。しかし、佐野日大や国学院栃木など、近年は作新学院を脅かすチームも頭角を現しています。
群馬の強豪校と過去の甲子園出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 樹徳 | 1回戦敗退 |
21年 | 前橋育英 | 2回戦敗退 |
20年 | – | – |
19年 | 前橋育英 | 1回戦敗退 |
18年 | 前橋育英 | 2回戦敗退 |
17年 | 前橋育英 | 3回戦敗退 |
16年 | 前橋育英 | 2回戦敗退 |
15年 | 健大高崎 | 3回戦敗退 |
14年 | 健大高崎 | ベスト8 |
13年 | 前橋育英 | 優勝 |
12年 | 高崎商 | 1回戦敗退 |
11年 | 健大高崎 | 2回戦敗退 |
10年 | 前橋商 | 2回戦敗退 |
過去、2度の甲子園優勝/2度の準優勝を果たしています。
機動破壊の異名を持つ健大高崎や夏の甲子園初出場初優勝を果たした前橋育英など、甲子園にインパクトを毎年残す印象があります。
前橋育英
現埼玉西武ライオンズの高橋光成投手をようして、甲子園初出場初優勝を果たしました。
優勝翌年は甲子園出場とはなりませんでしたが、3年後の2016年からは5年連続で出場しております。
やはり、初出場初優勝を果たした姿をみて、入学してきた世代が多いのかなと勝手ながら考察しています。
埼玉の強豪校と過去の甲子園出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 聖望学園 | 2回戦敗退 |
21年 | 浦和学院 | 2回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 花咲徳栄 | 2回戦敗退 |
18年 | 浦和学院 花咲徳栄 | ベスト8 2回戦敗退 |
17年 | 花咲徳栄 | 優勝 |
16年 | 花咲徳栄 | 3回戦敗退 |
15年 | 花咲徳栄 | ベスト8 |
14年 | 春日部共栄 | 2回戦敗退 |
13年 | 浦和学院 | 1回戦敗退 |
12年 | 浦和学院 | 3回戦敗退 |
11年 | 花咲徳栄 | 1回戦敗退 |
10年 | 本庄一 | 1回戦敗退 |
埼玉県は浦和学院、花咲徳栄の2強時代といわれています。
2017年には花咲徳栄が優勝を果たしており、浦和学院も2015年のセンバツで優勝を果たしています。
しかし、近年はこの2校に立ち向かうべく聖望学園などの強豪も目立ってきました。
昌平
ハイレベルな埼玉県内の予選で常に上位に勝ち進んできております。さらにこの数年の結果は著しく、甲子園出場も近いうちに実現すると呼び声高い高校です。
サッカーのイメージが強いですが、野球もかなり力を付けてきております!
千葉の強豪校と過去の甲子園出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 市船橋 | 2回戦敗退 |
21年 | 専大松戸 | 2回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 習志野 | 2回戦敗退 |
18年 | 木更津総合 中央学院 | 3回戦敗退 1回戦敗退 |
17年 | 木更津総合 | 1回戦敗退 |
16年 | 木更津総合 | ベスト8 |
15年 | 専大松戸 | 1回戦敗退 |
14年 | 東海大望洋 | 2回戦敗退 |
13年 | 木更津総合 | 3回戦敗退 |
12年 | 木更津総合 | 2回戦敗退 |
11年 | 習志野 | ベスト8 |
10年 | 成田 | ベスト4 |
優勝3回、準優勝6回を誇る激戦区千葉県です。
2010年以降の大会でも合計7種類の高校が出場しており、その激戦さを表しています。
しかし、2000年に東海大浦安が準優勝して以降、決勝の舞台には進出できておりません。
習志野
大応援団で甲子園にやってくる習志野高校。時に甲子園近所から苦情が入るほどの大応援でした。
オリジナルソングも多く、習志野高校の応援は甲子園の名物として多くのファンがいます。
チームの特徴としても、ホームスチールで得点するなどといったハングリーさが際立つ軍団を作り上げてくることが多く、出場するだけで多くのファンを魅了することができる高校です。
千葉県には他にも木更津総合や専大松戸といった強豪がひしめています。
東京の強豪校と過去の甲子園出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 二松学舎大付 日大三 | 3回戦敗退 1回戦敗退 |
21年 | 二松学舎大付 東海大菅生 | 3回戦敗退 1回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 関東一 国学院久我山 | ベスト8 2回戦敗退 |
18年 | 日大三 二松学舎大付 | ベスト4 3回戦敗退 |
17年 | 東海大菅生 二松学舎大付 | ベスト4 3回戦敗退 |
16年 | 関東一 八王子 | 1回戦敗退 1回戦敗退 |
15年 | 早稲田実 関東一 | ベスト4 ベスト4 |
14年 | 二松学舎大付 日大鶴ケ丘 | 3回戦敗退 1回戦敗退 |
13年 | 修徳 日大三 | 2回戦敗退2回戦敗退 2回戦敗退 |
12年 | 日大三 成立学園 | 1回戦敗退 1回戦敗退 |
11年 | 日大三 帝京 | 優勝 2回戦敗退 |
10年 | 関東一 早稲田実 | ベスト8 3回戦敗退 |
優勝12回、準優勝12回を誇る東京都です。東西に分かれていますが、それでも強豪校ばかりのブロックのため、地方大会を勝ち抜くので困難な地区です。
出場してきた高校はほとんど初戦を突破し、ベスト8以上に残る確率も非常に高いです。
日大三
小倉監督率いる日大三です。2011年の最強世代と評されたチームで甲子園優勝を果たしています(2010年のセンバツ甲子園でも準優勝)。
愛のある指導で、野球の実力だけでなく高校生で学ぶべき人間力を指導してくれる監督として、多くの方が恩師と話されていることで有名です。
東海大菅生
ここ数年でより一層を力を付けてきたイメージが強い東海大菅生高校。
夏の甲子園出場回数は4回と決して多くはありませんが、大阪桐蔭などの強豪との死闘を甲子園で繰り広げながら、その選出の礼儀正しさに多くファンがいます。
冬合宿の様子も動画で公開されているので、是非ご覧ください。
神奈川の強豪校と過去の甲子園出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 横浜 | 2回戦敗退 |
21年 | 横浜 | 2回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 東海大相模 | 3回戦敗退 |
18年 | 横浜 慶応 | 3回戦敗退 2回戦敗退 |
17年 | 横浜 | 1回戦敗退 |
16年 | 横浜 | 2回戦敗退 |
15年 | 東海大相模 | 優勝 |
14年 | 東海大相模 | 2回戦敗退 |
13年 | 横浜 | 3回戦敗退 |
12年 | 桐光学園 | ベスト8 |
11年 | 横浜 | 3回戦敗退 |
10年 | 東海大相模 | 準優勝 |
横浜高校、東海大相模高校の2強である神奈川県ですが、約170校いるため、他強豪も多いです。
しかし、上記2校を討ち果たせたのは、2012年の現楽天イーグルス松井裕樹投手をようした桐光学園のみになります。
センバツ甲子園においても、2019年に桐蔭学園が出場しておりますが、主に横浜、東海大相模の2校です。
横浜
松坂投手や涌井投手、筒香選手など数々のスター選出を輩出している横浜高校。
昔は甲子園に出場すれば優勝候補、現代でいう大阪桐蔭のような存在でした。
しかし、現在では甲子園出場がやっとで、優勝や準優勝といった結果からは遠ざかっています。
関東地方の強豪校まとめ
- 常総学院(茨城県)
- 作新学院(栃木県)
- 前橋育英(群馬県)
- 昌平(埼玉県)
- 習志野(千葉県)
- 日大三(東京都)
- 東海大菅生(東京都)
- 横浜(神奈川県)
以上の高校を紹介いたしました。
紹介した強豪校に明確な基準はなく、私の独断と偏見になります。
ゆくゆくは各県の強豪校をまとめていきたいと思っているので、その際にここに掲載できなかった高校も紹介していきます。