秋季大会とは、夏の甲子園が終了した直後にやってくる新チーム最初の公式戦です。
最初の公式戦ではありますが、明治神宮大会や春のセンバツに繋がる超重要な試合になります。
個人的には、夏の甲子園予選大会の次に重要と思ってます。
甲子園への切符は秋季大会と夏の地区予選の2回しか1年あたりのチャンスはないためです。
そこで本記事では、秋季大会の概要を始め、開催日程について紹介します。
高校野球の秋季大会とは
項目 | 回答 |
---|---|
名称 | 秋季高等学校野球大会 |
甲子園 | あり(地区単位) |
日程 | 8月下旬~11月下旬 |
タイブレーク | あり |
コールド | あり |
タイブレークやコールドなど、夏の地区予選と同様の試合ルールで行われます。
各都道府県の予選からセンバツ甲子園まで約半年にわたって影響がある重要な大会です。
夏の甲子園への出場校に対しては、各都道府県大会で配慮がある場合もあります(神奈川県の場合は県大会予選は免除で、県大会本選からの出場です)
高校野球秋季大会の日程
都道府県 | 8月下旬~9月下旬 |
地区予選 | 10月上旬~11月下旬 |
都道府県大会は、夏の甲子園が終了後すぐに開催されます。
そのため、一番長く夏を過ごしたチームほど、新チーム体制での練習が充分に行うことができません。
都道府県大会の予選で勝ち上がったチームが地区予選に参加します。
最終的にすべての日程が終わるまで、約3ヶ月間かかります。
都道府県予選の日程
都道府県 | 日程 |
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神奈川県 | 予選:8月18日~8月22日 本選:9月3日~9月27日 |
東京都 | 予選:9月3日開幕 本選:10月8日~11月13日 |
愛知県 | 9月10日~10月2日 |
大阪府 | 8月27日~10月2日 |
福岡県 | 9月2日〜10月10日 |
2022年大会の場合の主要都道府県の日程が上記になります。
東京都は、関東大会に含まれず「東京都」という1つの地区として本大会が開催されます。そのため、日程も10月上旬開催となっております。
また神奈川県では、県大会にも予選本選が設けられており、リーグ戦で勝ち上がったチーム(64チーム)が神奈川県大会本選に出場します。
地区大会予選の日程
地区 | 開幕日 |
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北海道 | 9月30日 |
東北 | 10月10日 |
関東 | 10月22日 |
東京 | 10月8日 |
北信越 | 10月15日 |
東海 | 10月22日 |
近畿 | 10月22日 |
中国 | 10月28日 |
四国 | 10月29日 |
九州 | 10月22日 |
2022年は上記のような日程で大会が進められました。夏の予選同様に北海道は早めの開催です。
10月の第三週目が平均の開催日となっていることがわかります。
高校野球の秋季大会の仕組み/流れ
各都道府県で予選が行われます。
神奈川県のように、県大会出場のための予選を設ける都道府県もあります。
東京都は関東地区に含まないため、都道府県大会=地区大会となります
各地方に分かれた大会です。関東大会、東北大会といったものと似たような意味あいを持ちます。
この地区大会で上位に食い込めたチームが春のセンバツ甲子園のチケットを手に入れることができます。
地区によって、センバツ甲子園への出場枠は決まっておりますが、21世紀枠などの制度もあるため、毎年出れるか出れないかわからないチームが数校出ます。
近年でも、センバツ甲子園に選ばれたチームに納得がいかない声がSNSで頻繁に投稿されました(例:例えば、関東・東京地方では記念大会になると7校に枠が拡大されるため、関東大会ベスト8の4校と東京都大会準優勝校の枠争いになったりします)
秋季地区大会の優勝10校(9地区+東京都)で行われるトーナメント戦です。
新チーム初の全国大会となり、優勝するとそのチームが所属する地区のセンバツ出場枠が1つ増えます。
例えば、大阪桐蔭が優勝したとします。
大阪桐蔭が所属する近畿地方は、センバツ出場枠が6校ですが、上記の結果を踏まえて「7」に拡大されます。
優勝チームに直接的なメリットはありませんが、所属する地方に貢献することができます。
- 各地方の枠
- 明治神宮大会優勝地区の拡大枠
- 21世紀枠
上記3つの枠+記念大会で増枠から、出場校が決定し、次年度の春に開催されます。
高校野球の秋季大会まとめ
- 都道府県大会
- 地方大会
- 明治神宮大会
- センバツ甲子園
上記のようにつながっているのが高校野球の秋季大会になります。
新チーム発足後、落ち着くことなく都道府県大会がやってきて、明治神宮大会まであっという間です。
そして、長い冬を超えてセンバツ甲子園がやってきます。センバツ甲子園が終わると夏の甲子園までもあっという間です。私も経験してきましたが、長いようで短いのが高校球児として歩む道です。
それぞれの球児が悔いが残らないよう全力でプレーしてくれることを祈っています。