対戦形式のスポーツの多くはは勝負という特性上、気持ちの高ぶりからか限度をすぎてしまうケースがあります。
これは野球も例外ではあります。故意的な死球や不適切な声かけなどがきっかけで乱闘騒ぎになることがシーズンに数回引き起こります。
上記を防ぐためには様々な「ルール」が設けられていますが(退場など)、その中の1つが「警告」です。そこで本記事では警告試合の概要や実際の事例を紹介します。
プロ野球の警告試合とは
警告試合:報復や乱闘を防ぐため、該当選手やそのチームの監督を退場させることを審判が宣告する試合
警告試合のルール
打者を狙って投球すること。このような反則行為が起きたと審判員が判断したときは、審判員は次のうちの何れかを選ぶことができる。
出典:公認野球規則8.02
- その投手またはその投手とそのチームの監督とを試合から除く。
- その投手と両チームの監督に再びこのような投球が行われたら、その投手(またはその投手の後に出場した投手)と監督を退場させる旨の警告を発する。
警告試合は、野球規則には明記されておりませんが、上記のような規則は定められています。
また、プロ野球で警告試合を宣言する権限を持っているのは審判団です。
警告試合の宣言後
警告試合が宣言されたあとは、報復行為と思われるプレーを行った選手や監督は退場になります。
ペナルティ
警告試合によるペナルティは「退場」のみです。
該当選手と該当チームの監督が退場になります。また、警告試合は報復と判断された時点で「退場」の判断がされるため、通常の試合よりも緊迫感が増します。
プロ野球の警告試合の事例
2度の死球
2015年5月の西武VS阪神の交流戦です。マートン選手に対して2度、死球を与えてしまい、両軍睨み合いになりました。
この状況を受け、審判員は「警告試合」を宣告いたしました。
翌日の試合を警告試合
2005年5月15日の西武VS巨人の交流戦です。
前日、前々日と合計6個の死球を出している中で迎えたカード第三戦。
前日の試合の死球後に、険悪なムードを残して試合を終えたことも加味して審判団は15日の試合を「警告試合」と宣言した上でプレイしました。
日米大学野球の警告試合
2013年に開催された日米親善試合でも、警告試合が宣告された過去があります。
岡選手への死球がきっかけで、両軍の雰囲気が悪くなり、最終的にはホームランに対するガッツポーズが原因です。
【22年】警告試合とその後の対応
また、2022年に同じような2打席連続死球が起きました。
そのときのBIGBOSSの対応が注目を集めました(警告試合は宣言されております)。
警告試合に関してよくある質問
警告試合まとめ
警告試合とは、報復や乱闘を防ぐため、該当選手やそのチームの監督を退場させることを審判が宣告する試合です。
警告試合が宣言されると、報復行為と判断された時点で該当選手と監督に退場が告げられます。
乱闘寸前(両軍睨み合い)の状態になると、警告試合が宣言されることが多く、22年シーズンでもいくつか見られました。BIGBOSSの対応が素晴らしいと話題も呼びました。