九州地区は、福岡/佐賀/長崎/熊本/大分/宮崎/鹿児島/(沖縄)から成り立ちます。
九州地区は個人的に積極的な攻撃的チームが多い印象です。2022年シーズンで歴代最年少の三冠王記録を叩き出した村上宗隆選手は熊本の九州学院出身です。
本記事では、そんな九州地方の強豪校を分析してみました!
九州/沖縄地方の高校野球の特徴
- 福岡
- 佐賀
- 長崎
- 熊本
- 大分
- 宮崎
- 鹿児島
- 沖縄
以上、8つの県から成り立ちます。沖縄の興南高校や佐賀の佐賀北高校など、甲子園優勝を経験している高校も決して少なくありません。
九州地方の高校数
都道府県 | 校数 |
---|---|
福岡 | 136 |
佐賀 | 36 |
長崎 | 51 |
熊本 | 55 |
大分 | 44 |
宮崎 | 47 |
鹿児島 | 64 |
沖縄 | 61 |
2022年の夏の甲子園の際の出場校数です。全国的に見ても福岡県は多いです。
一方、それ以外は全国平均の学校数となっております(佐賀県は少なめですが)
福岡県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 九州国際大付 | 3回戦敗退 |
21年 | 西日本短大付 | 2回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 筑陽学園 | 2回戦敗退 |
18年 | 沖学園 折尾愛真 | 2回戦敗退 1回戦敗退 |
17年 | 東筑 | 1回戦敗退 |
16年 | 九州国際大付 | 1回戦敗退 |
15年 | 九州国際大付 | ベスト8 |
14年 | 九州国際大付 | 1回戦敗退 |
13年 | 自由ケ丘 | 2回戦敗退 |
12年 | 飯塚 | 2回戦敗退 |
11年 | 九州国際大付 | 2回戦敗退 |
10年 | 西日本短大付 | 3回戦敗退 |
福岡県は100校以上の代表校であり、第100回などの記念大会では2校出場してきます。
しかし、近年では目立った戦績はなく、初戦敗退も珍しくありません。
1992年に西日本短大付が優勝してから、ベスト4以上の進出がない、そんな状況の福岡県になります。
九州国際大付
福岡県は絶対的強豪校はありませんでした。しかし、近年になって安定した甲子園出場実績を残しているが九州国際大付属になります。
毎週、攻撃力抜群の超強力打線を要して甲子園に出場してきます。約130校ある福岡県のなかで、いま最も甲子園に近い強豪校でしょう。
佐賀県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 有田工 | 2回戦敗退 |
21年 | 東明館 | 1回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 佐賀北 | 1回戦敗退 |
18年 | 佐賀商 | 1回戦敗退 |
17年 | 早稲田佐賀 | 1回戦敗退 |
16年 | 唐津商 | 2回戦敗退 |
15年 | 龍谷 | 2回戦敗退 |
14年 | 佐賀北 | 1回戦敗退 |
13年 | 有田工 | 2回戦敗退 |
12年 | 佐賀北 | 1回戦敗退 |
11年 | 唐津商 | 2回戦敗退 |
10年 | 佐賀学園 | 3回戦敗退 |
2007年に佐賀北高校が優勝を果たしてから、ベスト4どころか、ベスト8にも進出できておりません。
ほとんどが初戦敗退な上に、絶対的な強豪校がいないのが佐賀県の特徴です。
佐賀北
佐賀県で、強豪といえば佐賀北高校を思い浮かべる方が多いと思います。
がばい旋風と表現され、甲子園初優勝を果たした2007年。
「勢い」「流れ」といった言葉がまさに表された試合運びでした。あの時の輝きをもう一度、取り戻してまた甲子園に旋風を巻き起こしてほしいです。
長崎県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 海星 | 3回戦敗退 |
21年 | 長崎商 | 3回戦敗退 |
20年 | – | – |
19年 | 海星 | 3回戦敗退 |
18年 | 創成館 | 1回戦敗退 |
17年 | 波佐見 | 1回戦敗退 |
16年 | 長崎商 | 1回戦敗退 |
15年 | 創成館 | 2回戦敗退 |
14年 | 海星 | 2回戦敗退 |
13年 | 佐世保実 | 1回戦敗退 |
12年 | 佐世保実 | 2回戦敗退 |
11年 | 海星 | 2回戦敗退 |
10年 | 長崎日大 | 2回戦敗退 |
長崎県は夏の甲子園はあまり結果が残せていない一方で、センバツ甲子園では、2006年に準優勝、2009年には優勝の成績を残しています。
夏の大会を勝ちきれない印象が強いですが、近年では3年連続で初戦突破してており、他県の強豪校を撃破する結果も残しております。
海星
過去10年で3回出場している海星高校。合計で18回の出場校を誇ります。
長崎県の強豪といえば、海星高校でしょう。
熊本県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 九州学院 | ベスト8 |
21年 | 熊本工 | 1回戦敗退 |
20年 | 非開催 | — |
19年 | 熊本工 | 2回戦敗退 |
18年 | 東海大星翔 | 1回戦敗退 |
17年 | 秀岳館 | 2回戦敗退 |
16年 | 秀岳館 | ベスト4 |
15年 | 九州学院 | 2回戦敗退 |
14年 | 城北 | 3回戦敗退 |
13年 | 熊本工 | 2回戦敗退 |
12年 | 済々黌 | 3回戦敗退 |
11年 | 専大玉名 | 2回戦敗退 |
10年 | 九州学院 | ベスト8 |
2010年以降、3度のベスト8以上の結果を残しています。
センバツでも同じく3度のベスト4入りを果たしており、数年に一度上位に勝ち上がってくるのが熊本県です。
熊本工
史上最年少の三冠王である村上宗隆選手の母校である九州学院や、我喜屋監督時代に3大会連続(春夏春)でベスト4に入った秀岳館など、強豪校が非常に多いです。
しかし、熊本といえば熊本工業かなと思いました。
あのグレーに熊本工と書かれているユニフォームを見るだけで威圧感がありますね。
大分県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 明豊 | 3回戦敗退 |
21年 | 明豊 | 1回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 藤蔭 | 1回戦敗退 |
18年 | 藤蔭 | 1回戦敗退 |
17年 | 明豊 | ベスト8 |
16年 | 大分 | 1回戦敗退 |
15年 | 明豊 | 1回戦敗退 |
14年 | 大分 | 1回戦敗退 |
13年 | 大分商 | 1回戦敗退 |
12年 | 杵築 | 1回戦敗退 |
11年 | 明豊 | 3回戦敗退 |
10年 | 大分工 | 1回戦敗退 |
今回紹介した、12大会のうち、9大会で初戦敗退となっています。
しかし、2021年のセンバツ甲子園準優勝など、結果を残しつつあります。
明豊
2021年のセンバツ優勝は記憶に新しいですが、2019年にはセンバツベスト4、2017年の夏の甲子園ベスト8など、出場したときに複数の勝利をつかんでいます。
現ソフトバンクホークスの今宮健太選手と菊池雄星投手の戦いなど、名場面も残してきました。
宮崎県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 宮島 | 2回戦敗退 |
21年 | 宮崎商 | 2回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 宮島 | 1回戦敗退 |
18年 | 日南学園 | 2回戦敗退 |
17年 | 聖心ウルスラ | 2回戦敗退 |
16年 | 日南学園 | 3回戦敗退 |
15年 | 宮崎日大 | 1回戦敗退 |
14年 | 日南学園 | 1回戦敗退 |
13年 | 延岡学園 | 準優勝 |
12年 | 宮崎工 | 1回戦敗退 |
11年 | 日南学園 | 1回戦敗退 |
10年 | 延岡学園 | 2回戦敗退 |
2013年の準優勝の結果を残していますが、それ以外はベスト8にも残れていません。
安定した結果を残せてはいない上に、確立した(絶対的な)強豪校もありません。
延岡学園
また、延岡学園は夏の出場回数が7回と決して多くない上に、約10年出場できていないため、取り上げるか迷いましたが、やはり2013年の夏準優勝のインパクトが大きいです。
三本の矢と表現された3人の投手を要して準優勝に導きました。幻のゲッツーのあとの、二者連続三振はしびれましたし、いまでも記憶に新しいです。
鹿児島県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 鹿児島実 | 2回戦敗退 |
21年 | 樟南 | 2回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 神村学園 | 2回戦敗退 |
18年 | 鹿児島実 | 1回戦敗退 |
17年 | 神村学園 | 3回戦敗退 |
16年 | 樟南 | 2回戦敗退 |
15年 | 鹿児島実 | 2回戦敗退 |
14年 | 鹿屋中央 | 2回戦敗退 |
13年 | 樟南 | 2回戦敗退 |
12年 | 神村学園 | 3回戦敗退 |
11年 | 神村学園 | 1回戦敗退 |
10年 | 鹿児島実 | 3回戦敗退 |
近年は初戦敗退が続いていますが、数年前までは確実に初戦は勝利の結果を残していました。
どのチームが代表になっていたとしても、初戦は制す。鹿児島県として野球のレベルは高いです。
鹿児島実
昨今は神村学園の出場回数も増えてきましたが、鹿児島の強豪といえば鹿児島実業です。
20回の出場を誇り、ベスト8、ベスト4に入った実績もあります。
しかし、ここ数年は初戦や2戦目で敗退が続いています。そのため、一部の野球ファンとは古豪とも称されます。
沖縄県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 興南 | 1回戦敗退 |
21年 | 沖縄尚学 | 2回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 沖縄尚学 | 1回戦敗退 |
18年 | 興南 | 2回戦敗退 |
17年 | 興南 | 1回戦敗退 |
16年 | 嘉手納 | 3回戦敗退 |
15年 | 興南 | ベスト8 |
14年 | 沖縄尚学 | ベスト8 |
13年 | 沖縄尚学 | 2回戦敗退 |
12年 | 浦添商 | 3回戦敗退 |
11年 | 糸満 | 1回戦敗退 |
10年 | 興南 | 優勝 |
2010年の春夏連覇が際立ちますが、14,15年の2年連続ベスト8など、上位に勝ち進んでくることも多いです。
沖縄県出身のメンバーでチームが構成されることも多く、地元の愛がある応援が毎年甲子園で見られます。
沖縄という島国に優勝旗が持ち帰られた2010年は本当に感動しました。
興南
島袋投手率いる興南高校は春夏連覇を果たしてから約10年以上が経過しました。
いまでも興南高校は定期的に甲子園に出場し、結果を残し続けています。
全国的にみても興南は強豪校です。同様に沖縄尚学も沖縄の強豪になります。
九州/沖縄地方の強豪校まとめ
- 九州国際大付(福岡県)
- 佐賀北(佐賀県)
- 海星(長崎県)
- 熊本工(熊本県)
- 明豊(大分県)
- 延岡学園(宮崎県)
- 鹿児島実(鹿児島県)
- 興南(沖縄県)
以上、7県を紹介しました。甲子園優勝経験がある地区も多く、それぞれの県で全国的な強豪校も混在します。
個人的に攻撃的で積極的なチームが多い印象があるのが、九州(沖縄)地区です!
この高校をもっとピックアップしてほしい!といったご要望があれば是非ご教示ください!