近畿地方は、三重/滋賀/京都/大阪/兵庫/奈良/和歌山の2府7県から成り立ちます。
甲子園優勝筆頭と呼び声高い大阪の大阪桐蔭を始め、甲子園最多出場の龍谷大平安高校もあります。
そこで本記事では、関東に次ぐ、見方によっては同等の激戦区である近畿地方の強豪についてまとめました。
近畿地方の高校野球の特徴
- 三重
- 滋賀
- 京都
- 大阪
- 兵庫
- 奈良
- 和歌山
以上、2府6県で成り立ちます。ちなみに兵庫県は甲子園の所在地です。
地元のプロ野球球団が阪神であることから、野球にアツいおっちゃんが多い地区でもあります。
近畿地方の高校数
都道府県 | 校数 |
---|---|
三重 | 61 |
滋賀 | 52 |
京都 | 72 |
大阪 | 165 |
兵庫 | 157 |
奈良 | 35 |
和歌山 | 37 |
やはり、大阪と兵庫は参加校数が非常に多いです。さらに大阪は地方大会で惜しくも敗れたチームであっても、甲子園上位に組み込めるような力を持ったチームの場合もあります。
大阪を2チームにしようと発言される高校野球ファンも非常に多いです。
三重県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 三重 | 1回戦敗退 |
21年 | 三重 | 3回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 津田学園 | 2回戦敗退 |
18年 | 白山 | 2回戦敗退 |
17年 | 津田学園 | 2回戦敗退 |
16年 | いなべ総合 | 3回戦敗退 |
15年 | 津商 | 2回戦敗退 |
14年 | 三重 | 準優勝 |
13年 | 三重 | 2回戦敗退 |
12年 | 松阪 | 2回戦敗退 |
11年 | 伊勢工 | 1回戦敗退 |
10年 | いなべ総合 | 1回戦敗退 |
県として強豪ではありませんが、夏春共に一定の結果は残しています(優勝2回、準優勝1回)。
比率としては初戦敗退が多いのが現状になります。
三重
2014年の夏の甲子園準優勝や、2018年の選抜甲子園ベスト4など、近年力を付けてきた高校です。
2014年の決勝では、あの大阪桐蔭を最も追い詰めたチームとも称されました。
滋賀県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 近江 | ベスト4 |
21年 | 近江 | ベスト4 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 近江 | 2回戦敗退 |
18年 | 近江 | ベスト8 |
17年 | 彦根東 | 2回戦敗退 |
16年 | 近江 | 1回戦敗退 |
15年 | 比叡山 | 1回戦敗退 |
14年 | 近江 | 3回戦敗退 |
13年 | 彦根東 | 2回戦敗退 |
12年 | 北大津 | 1回戦敗退 |
11年 | 八幡商 | 3回戦敗退 |
10年 | 北大津 | 3回戦敗退 |
滋賀県は、甲子園優勝経験がありません。
しかし、近年は連続してベスト4に入るなど、その日は近いかもしれません。
近江
金足農業のサヨナラツーランや大阪桐蔭から大量得点で負けてしまったりと、負け側で目立ちがちですが、山田選手や林選手といった華のある選手を輩出しています。
ここ数年連続で上位に勝ち上がってきているため、他県からも警戒される強豪校となりました。
滋賀県が甲子園で初優勝するなら近江じゃないかとも言われています。
京都府の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 京都国際 | 1回戦敗退 |
21年 | 京都国際 | ベスト4 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 立命館宇治 | 2回戦敗退 |
18年 | 龍谷大平安 | 3回戦敗退 |
17年 | 京都成章 | 2回戦敗退 |
16年 | 京都翔英 | 1回戦敗退 |
15年 | 鳥羽 | 3回戦敗退 |
14年 | 龍谷大平安 | 1回戦敗退 |
13年 | 福知山成美 | 1回戦敗退 |
12年 | 龍谷大平安 | 2回戦敗退 |
11年 | 龍谷大平安 | 2回戦敗退 |
10年 | 京都外大西 | 2回戦敗退 |
夏の甲子園、4回の優勝を誇るのが京都府です。センバツ甲子園でも2度優勝した実績があります。
しかし、近年は初戦敗退も少ないため、京都府=野球が強いとイメージは薄いです。
また、センバツ甲子園も2017年以外は2010年以降すべて出場しています。
センバツ甲子園は、各地区大会の結果で決まるため、上記の結果は安定して近畿地方で上位の結果を秋の大会で残していることを意味します。
龍谷大平安
甲子園通算100勝以上されている全国単位で見ても代表的な強豪校です。
試合前の大きく囲んだ円陣は威圧感があってカッコイイです。
近年夏の甲子園では結果を残せていませんが、センバツ甲子園では準優勝やベスト8などの成績を残しています。
大阪府の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 大阪桐蔭 | ベスト8 |
21年 | 大阪桐蔭 | 2回戦敗退 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 履正社 | 優勝 |
18年 | 大阪桐蔭 近大付 | 優勝 1回戦敗退 |
17年 | 大阪桐蔭 | 3回戦敗退 |
16年 | 履正社 | 3回戦敗退 |
15年 | 大阪偕星 | 2回戦敗退 |
14年 | 大阪桐蔭 | 優勝 |
13年 | 大阪桐蔭 | 3回戦敗退 |
12年 | 大阪桐蔭 | 優勝 |
11年 | 東大阪大柏原 | 2回戦敗退 |
10年 | 履正社 | 3回戦敗退 |
春夏併せて26回の優勝、15回の準優勝を誇る、野球大国「大阪府」です。
大阪府代表は毎年優勝候補として、各都道府県から警戒されます。
近年では、打倒大阪桐蔭といったチームも多く、全国から予め対策されています。
センバツ甲子園に関しても、2010年以降は毎年大阪府から1校以上、出場しています。
大阪桐蔭
「全国制覇して当たり前」このように表現されることも少なくない大阪桐蔭。
そして、そのプレッシャーがありながらもしっかり全国制覇を果たした最強世代。
毎年、各県から有望な中学生が集まり、野球の実力に限らず人間的に成長できる環境として有名です。
履正社
大阪府だけは、2校紹介させていただきます。2018年は大阪桐蔭が夏の甲子園優勝。2019年は履正社が夏の甲子園で優勝しています。
この両校の戦いが毎年地方大会で繰り広げられ、出場できるのは1校です。
履正社は山田哲人選手などのトッププレイヤーも輩出しており、大阪桐蔭と肩を並べるチームに毎年仕上がってくる強豪校です。
兵庫県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 社 | 2回戦敗退 |
21年 | 神戸国際大付 | ベスト8 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 明石商 | ベスト4 |
18年 | 報徳学園 明石商 | ベスト8 1回戦敗退 |
17年 | 神戸国際大付 | 3回戦敗退 |
16年 | 市尼崎 | 1回戦敗退 |
15年 | 滝川二 | 2回戦敗退 |
14年 | 神戸国際大付 | 1回戦敗退 |
13年 | 西脇工 | 2回戦敗退 |
12年 | 滝川二 | 2回戦敗退 |
11年 | 東洋大姫路 | ベスト8 |
10年 | 報徳学園 | ベスト4 |
甲子園の地元、兵庫県です。地元ということもあり、地元の方が多く応援に訪れます。
神戸国際大付や報徳学園といった強豪校が混在する激戦区であり、毎年出場校が変わってきます。
明石商
2019年の春夏連続ベスト4を始め、近年急激に力を付けてきています。
ここ3年は出場できていませんが、縦縞のユニフォームの圧力が脳裏に焼き付いています。
2019年センバツ甲子園の智辯和歌山戦の来田選手が放ったサヨナラホームランは、とてもアツくなる瞬間でした。
奈良県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 天理 | 2回戦敗退 |
21年 | 智弁学園 | 準優勝 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 智弁学園 | 2回戦敗退 |
18年 | 奈良大付 | 2回戦敗退 |
17年 | 天理 | ベスト4 |
16年 | 智弁学園 | 2回戦敗退 |
15年 | 天理 | 1回戦敗退 |
14年 | 智弁学園 | 1回戦敗退 |
13年 | 桜井 | 1回戦敗退 |
12年 | 天理 | ベスト8 |
11年 | 智弁学園 | ベスト8 |
10年 | 天理 | 1回戦敗退 |
奈良県は、智弁学園や天理など強豪校が混在し、地方大会を勝ち抜くのも厳しい地区です。甲子園でも春夏併せて4回の優勝経験があります。
奈良=強豪というイメージはあまり付いていないのですが、激戦が毎年繰り広げられています。
また、上記の通り、天理と智弁学園の2強であることも特徴です
智弁学園
巨人の岡本選手の母校でもある智弁学園
Cの文字とチャンスの際に流れるジョックロックは魔曲として、他校から恐れられています。
和歌山県の強豪校と過去の出場校
年 | 代表校 | 結果 |
---|---|---|
22年 | 智辯和歌山 | 2回戦敗退 |
21年 | 智辯和歌山 | 優勝 |
20年 | 非開催 | – |
19年 | 智辯和歌山 | 3回戦敗退 |
18年 | 智辯和歌山 | 1回戦敗退 |
17年 | 智辯和歌山 | 2回戦敗退 |
16年 | 市和歌山 | 1回戦敗退 |
15年 | 智辯和歌山 | 1回戦敗退 |
14年 | 市和歌山 | 1回戦敗退 |
13年 | 箕島 | 1回戦敗退 |
12年 | 智辯和歌山 | 2回戦敗退 |
11年 | 智辯和歌山 | 3回戦敗退 |
10年 | 智辯和歌山 | 1回戦敗退 |
和歌山はコンスタントに上位に進出してくる印象があります。
智辯和歌山の一強ではありますが、その智弁を破ってくる出場校も当然強く、甲子園で結果を残しています。
智辯和歌山という常に全国上位のレベルの高校が存在するのは県のレベルの底上げになっているのではないでしょうか。
智辯和歌山
ちなみに、先ほど紹介した智弁学園とは兄弟校になります。
奇跡の逆転劇が多く、どんなに点差が開いても油断できないのが智辯和歌山です。
ジョックロックとともに襲い掛かる威圧感は絶対的王者である大阪桐蔭に匹敵すると思っています。
ここに、市和歌山や箕島がどこまで食い込んでこれるかが和歌山県の地方大会のポイントですね。
近畿地方の強豪校まとめ
- 三重(三重県)
- 近江(滋賀県)
- 龍谷大平安(京都府)
- 大阪桐蔭(大阪府)
- 履正社(大阪府)
- 明石商(兵庫県)
- 智弁学園(奈良県)
- 智辯和歌山(和歌山県)
近畿地方は、上記のように全国的に有名な強豪校が集まっています。
現代の野球大国である大阪府をはじめ、常に上位に進出してくるようなチームばかりです。
関東地方と同じくらい近畿地方で甲子園の切符をつかむのは難しいですが、そこの代表である誇りを胸に、毎年強いチームが自信に満ち溢れたそんな表情で出場してくる印象があります。